春夏秋冬の絶景!手つかずの自然が魅力的な知床

f:id:takanasuougi:20210115165532j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「今日もやってきました!世界遺産の時間ですよ~!!」
(#^.^#)「今日は北海道の知床やで。北海道の端、オホーツク海に向かって突き出た細長い半島が知床半島や。長さは70kmもあるんやで(^^♪」

f:id:takanasuougi:20210115165619j:plain

f:id:takanasuougi:20210115165729j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「手つかずの自然が魅力的ですね!」
(#^.^#)「この自然の魅力は四季による表情の変化といってもええやろう。最近、日本の四季はちょっと曖昧になりつつあるが…ここ知床では全然そんなことはないんや。生命が一斉に芽吹く春。水が迸り山々は霞み滝や湖に緑が映える夏。峰々が赤く色付く秋。雪と氷と流氷に支配される冬。たまらんなぁ…」

f:id:takanasuougi:20210115165910j:plain

f:id:takanasuougi:20210115165920j:plain

f:id:takanasuougi:20210115165930j:plain

f:id:takanasuougi:20210115165940j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「今日はいつもにも増して語りますね!」
(#^.^#)「一推しは秋や!その次が冬!!春と夏はサラッと流す!!!まずは秋の知床を空から眺めてみるで~♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「はいっ!」

f:id:takanasuougi:20210115170102j:plain

(#^.^#)「知床半島の真ん中に連なるのが知床連山や(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「海と山がすごく近いですね!」

f:id:takanasuougi:20210115170154j:plain

ja.wikipedia.org

(#^.^#)「そして半島の中央部、この連山の最高峰が羅臼岳や。標高は1661mやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「10月の半ば頃には山頂にうっすらと雪が降るんですね!さすが知床、早いです!!」

f:id:takanasuougi:20210115170411j:plain

f:id:takanasuougi:20210115170422j:plain

(#^.^#)「初冠雪したけど裏側はゴツゴツとした岩場がむき出しになっているな…これは溶岩ドームやで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「羅臼岳から見ると山々が一直線に続いてますね!」

f:id:takanasuougi:20210115170529j:plain

(#^.^#)「これらの山々を総称して知床連山と呼ぶんや。成り立ちは全て火山活動なんやで。大地の長い裂け目からマグマが吹き出し火山が列を成したんや♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「火山半島なんですね!」

f:id:takanasuougi:20210115170634j:plain

ja.wikipedia.org

(#^.^#)「今でも生々しい噴火の爪痕があるんやで。それがこの硫黄山や(^^♪」
茜「片側だけがえぐり取られてますね!」
(#^.^#)「この硫黄山は4000年前の噴火で巨大な山崩れを起こしたと言われとるんや。それ以降も小さな噴火を何度も繰り返している活火山なんやで。ちなみに近隣の弟子屈町にも硫黄山があるんや。その山と区別するためにこっちは知床硫黄山と呼ばれることもあるんやで♬」

f:id:takanasuougi:20210115170932j:plain

f:id:takanasuougi:20210115170944j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「ところで…どうしてここは知床と呼ばれているんですか?」
(#^.^#)「アイヌの人々はこの地を大地の突端、シリエトクと呼んだんや。それが知床の名の由来なんやで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「なるほど…上手に当て字してますね!」

f:id:takanasuougi:20210115171043j:plain

(#^.^#)「秋になると知床の山々は様々な木々が混ざったカラフルな装いになるんや♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「黄色く染まるのはダケカンバやミズナラですね!」
(#^.^#)「そこにカエデの赤がアクセントを添えるんやで(^^♪」

f:id:takanasuougi:20210115171150j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「こちらの湖は穏やかで湖面に色とりどりの樹木が映し出されてますよ!」
(#^.^#)「それは硫黄山のふもとにある知床五湖のひとつ、一湖やで。この湖は山頂が崩れたときにできたんや♬」

f:id:takanasuougi:20210115171245j:plain

f:id:takanasuougi:20210115171258j:plain

ja.wikipedia.org

(⁎˃ᴗ˂⁎)「刻一刻と変わりゆく秋ならではの光景ですね!」
(#^.^#)「寿命を終えた古木が倒れているな…根元からはもう若い木が生えとるで。孫生え(ひこばえ)やな(^^♪」

f:id:takanasuougi:20210115171433j:plain

f:id:takanasuougi:20210115171446j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「風情がありますね~!あそこにエゾシカがいますよ!!」
(#^.^#)「この時季、オスのエゾシカの角は立派に伸びるんや。その角でメスに魅力を振りまくんやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「秋は繁殖期ですからね!頑張ってください!!」

f:id:takanasuougi:20210115171625j:plain

f:id:takanasuougi:20210115171637j:plain

(#^.^#)「山から西の海岸線に出るとそこにはそそり立つ絶壁があるんや。この断崖は火山が生んだものやで。奥に見えるのは標高1500mを超える硫黄山や。そしてこの崖の周りは海が不思議な色になっている所があるんやで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「綺麗なミルク色になってますよ!どうしてですか?」

f:id:takanasuougi:20210115171739j:plain

f:id:takanasuougi:20210115171752j:plain

ja.wikipedia.org

(#^.^#)「絶壁から滝が流れ落ちているやろ?この滝、温泉なんやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「山から湧き出す温泉が滝となってそのまま海に流れ込んでいるんですね!」

f:id:takanasuougi:20210115202158j:plain

f:id:takanasuougi:20210115202213j:plain

(#^.^#)「温泉に含まれる硫黄の成分で海がミルク色になるんや。お湯の源は硫黄山の中腹やで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「秋が深まり冷え冷えとした渓谷に湯けむりが立ち上がっていますね!」

f:id:takanasuougi:20210115202454j:plain

f:id:takanasuougi:20210115202510j:plain

(#^.^#)「源泉へと遡るとお湯が剥き出しになった溶岩の上を滑り落ちて行く様がよく分かるな♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「この岩…もしかしてさっきの海岸の断崖も、ですか?」

f:id:takanasuougi:20210116082316j:plain

f:id:takanasuougi:20210116082332j:plain

(#^.^#)「せや。西海岸の断崖は40kmにわたり続いているんやが…すべて知床連山から噴き出し海まで達した溶岩なんやで。それを波や流氷が削り滝や絶壁が形作られていったんや(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「岩場から火山の噴気が上がってますよ!」

f:id:takanasuougi:20210116083944j:plain

f:id:takanasuougi:20210116083957j:plain

(#^.^#)「地中でマグマが活動しいる証やな。ちなみに溶岩はゆっくり冷えると柱状に無数の亀裂が入るんや。せやから海を変色させる硫黄は波打ち際の岩からも染み出しているんやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「この海岸は知床の激しい噴火を物語っているのですね!」

f:id:takanasuougi:20210116084105j:plain

(#^.^#)「森が色づくこの季節はヒグマが待ちわびた季節でもあるんや(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「サケの遡上のシーズンですね!」

f:id:takanasuougi:20210116084312j:plain

(#^.^#)「知床半島には山から流れ落ちる川が80本あまりあるんや。秋を迎えた河口でヒグマは狩りをするんやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「秋の知床の風物詩ですね!」
(#^.^#)「狙う獲物はサケやマスや。北太平洋で数年を過ごしビッグになって故郷に帰ってきたやつらやで(^^♪」

f:id:takanasuougi:20210116084525j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「最初に現れるアレ!カラフトマスですよね!!」
(#^.^#)「せやで。産卵するメスにアピールするためオスは赤みが増し背中が盛り上がるんや♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ヒグマは毎年この時を待ってますよね!」
(#^.^#)「十分な栄養を体に蓄えないと厳しい冬を乗り越えられないからな…旺盛な食欲を満たすのは今しかないんや(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ヒグマの親子は水辺のハンターですね!」

f:id:takanasuougi:20210116085136j:plain

(#^.^#)「ハンターの襲撃をかいくぐり川の上流まで辿り着けたものだけが子孫を残せるんや。そして産卵を終えると川のあちこちに力尽きた亡骸が横たわるんやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「でも、こうした亡骸が土に返り森の栄養分になるんですよね!」

f:id:takanasuougi:20210116093846j:plain

(#^.^#)「せや。そしてサケの遡上がピークを過ぎる頃、知床には冬がやって来るんや。冬の幕開けを知らせるのはトドやで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「冬は風景が一変しますね!山が白銀に変わってますよ!!」

f:id:takanasuougi:20210116093939j:plain

(#^.^#)「山だけやないで、川もや♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「川が海に流れ込むところ、白い霧でモワモワしてますね!すごいです!!」

f:id:takanasuougi:20210116094040j:plain

(#^.^#)「マイナス20℃近い大気が海面近くの水蒸気を冷やし霧に変えるんやで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「そんなに冷えたらバナナで釘が打てそうですね!」

f:id:takanasuougi:20210116103253j:plain

(#^.^#)「…(^^;この時季は山や川だけでなく海も変わるんや。それが1月の終わりに遥かシベリアから知床の海に流れてくる氷の群れやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「流氷ですね!」

f:id:takanasuougi:20210116103343j:plain

(#^.^#)「どの流氷も初めはわずか数cmの薄い氷なんや。それが重なり合い分厚くなっていくんやで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「そして風と海流で運ばれてくるんですね!」
(#^.^#)「突き出した半島が流氷を受け止めるんや。ここまでたどり着くまでに流氷はオホーツク海を2ヶ月も漂うんやで。やがて知床の沿岸は流氷でびっしりと覆い尽くされるんや♬」

f:id:takanasuougi:20210116103455j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「わざわざ北の海からご苦労様です!」
(#^.^#)「半島の先端まで増え続けた流氷は知床岬を回り込み半島の東側へと流れ込んで行くんや(^^♪」

f:id:takanasuougi:20210116103546j:plain

f:id:takanasuougi:20210116103600j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「知床の周りは見渡す限り氷の原野に変わるのですね!」
(#^.^#)「この流氷と共にロシアから渡り越冬するのがオオワシなんや♬」

f:id:takanasuougi:20210116111338j:plain

f:id:takanasuougi:20210116111410j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「氷で閉ざされた海は餌となる魚が豊富ですね!でも、どうしてこんなにも豊かな海になるのですか?」
(#^.^#)「豊かさの謎は流氷にあるんやで。沿岸の浅瀬にまで押し寄せてきた氷の厚さは1m以上あるんや。海中に潜ると分かるんやが…その表面は緑色なんやで(^^♪」

f:id:takanasuougi:20210116111505j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「これ、藻類ですね!」
(#^.^#)「流氷にはシベリアからの豊富な栄養素が閉じ込められているんや。せやから氷が溶け出すとプランクトンが大発生するんやで♬」

f:id:takanasuougi:20210116111554j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「そうするとそれを食べる動物が集まってきますね!」
(#^.^#)「なかにはこんな可愛いヤツもおるで(^^♪」

f:id:takanasuougi:20210116111644j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「これ、クリオネですね!海の天使ですよ!!」
(#^.^#)「体長はわずか1cmや。こう見えてクリオネは巻貝の仲間なんやで。もちろんこんな小さくて可愛いヤツばかりじゃないで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「お、お化けがいますよ!凄くおっきいです!!」

f:id:takanasuougi:20210116111757j:plain

(#^.^#)「キタユウレイクラゲやで。触手を伸ばし毒針を放って魚を捕まえるんや。流氷から始まる食物連鎖…それが豊かな海を生むんやで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「流氷は生き物を育むゆりかごなんですね!」
(#^.^#)「この流氷が溶け消えてなくなると知床にも遅い春がやってくるんや♬」

f:id:takanasuougi:20210116111902j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「河口にヒグマの家族がいますね!」
(#^.^#)「冬眠から目覚めたばかりやろうな(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「子グマがエゾシカの群れを追いかけてますよ!可愛いですね!!」

f:id:takanasuougi:20210116111954j:plain

(#^.^#)「ああやってじゃれるように遊びながら狩りを学んでいくんやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「知床岬も春めいてきましたね!」

f:id:takanasuougi:20210116112035j:plain

(#^.^#)「春の知床はこの平らな草原に注目や(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「一見すると人工的に見えますね…」
(#^.^#)「せやろ、せやろ~。でもこれ、自然が造ったものなんやで♬」

f:id:takanasuougi:20210116112130j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「どうしてこんなに綺麗な草原になったのですか?」
(#^.^#)「ここは強い海風が吹くからな…樹木は育たんのや。見てのとおり一本の道もなくもちろん船からの上陸も禁止やで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「自然が手つかずのまま保たれているのですね!」

f:id:takanasuougi:20210116112229j:plain

(#^.^#)「さらに階段状に高くなった奥から緑の森が広がるんや♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「知床連山がそこから始まるんですね!」

f:id:takanasuougi:20210116112313j:plain

(#^.^#)「そして短い夏がやってくると知床の海は賑やかになるんやで。半島の東、羅臼の沖には近年シャチが集まることが知られているんや(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「10頭を超える集団がいますよ!胸熱ですね!!」
(#^.^#)「シャチは母親を中心に大家族で行動するんやで♬」

f:id:takanasuougi:20210116112449j:plain

(⁎˃ᴗ˂⁎)「お腹を空に向けてますね!何をしているんでしょうね?」
(#^.^#)「珍しい行動なんやが…よく分かってないんや。シャチはまだ謎の多い哺乳類やからの♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「シャチのような大型の哺乳類がいるということは…知床の海は夏も豊かなんですか?」

f:id:takanasuougi:20210116112653j:plain

(#^.^#)「せや。冬は流氷が海を豊かにしていたが夏は森が海を豊かにするんやで。特に岸から近い海には森のミネラルがたっぷり注がれるんや。それを栄養分にうっそうと茂るのがコンブやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「コンブは豊かな海の主役なんですね!でも葉が穴だらけですよ!!」

f:id:takanasuougi:20210116112823j:plain

f:id:takanasuougi:20210116112836j:plain

(#^.^#)「これはウニがコンブをかじった跡や。群がったウニは根元だけでなく長い葉の先まで上りコンブを食べるんやで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「あそこ…コンブを隠れ家にしている魚がいますよ!」

f:id:takanasuougi:20210116112924j:plain

f:id:takanasuougi:20210116112939j:plain

(#^.^#)「スジアイナメやで。オスが卵を守っているんや♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「海藻の森は子育てにうってつけなんですね!」
(#^.^#)「幾度も繰り返される春夏秋冬。陸と海とが深くつながる生態系が評価され知床は世界遺産になったんやで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ここは森と流氷が命を育む小さな方舟ですね!」

f:id:takanasuougi:20210116113049j:plain

whc.unesco.org

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

スマホ版ではサイドバーのリンクが表示されないので各記事へのリンクページ(五十音順)を作りました꒰◍ᐡᐤᐡ◍꒱

takanasuougi.hatenablog.jp