イタリアアルプスの白い山脈!急峻な岩山が連なるドロミーティ

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「さあ、今日も世界遺産の時間がやってきましたよ!」
(#^.^#)「今日は北イタリアのアルプス山脈、奇跡の絶景と謳われるドロミーティや。ドロミーティはイタリア北東部に位置する山岳地帯で9つの地域が世界遺産に登録されているんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「見渡す限り奇妙な姿をした岩山ばかりですね!今日はこのイタリアアルプスの白い山脈の秘密に迫りますよ!!」
(#^.^#)「ドロミーティは東西100km、南北90kmにわたり巨岩の峰が林立しているんや。ここには標高3000mを超える白い峰々が18も連なっているんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「緑の森が広がる山岳地帯に白い山々が島のように浮かんでいますね!」

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(#^.^#)「木々も根付かぬ切り立つ岩山なんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「天をつく峰の形はどれも独特なものばかりですね!」

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(#^.^#)「その中でも三つの峰が立ち並ぶトレ・チーメはドロミーティのシンボルといわれる岩山なんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「刃物で削ぎ落としたような絶壁はもちろん自然が造ったものなのですよ!」

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(#^.^#)「こっちの巨大な岩山、セラは標高3152mや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「垂直の断崖は人を寄せ付けない城壁のようですね!」

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(#^.^#)「このペルモは腰掛けのような形をした岩山で土地の人々は神の玉座と呼んできたんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ドロミーティは絶景の宝庫ですね!」

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(#^.^#)「この壮大な景観を生んだのは氷河やで。もちろん、今も氷河が残る岩山があるんや。それが標高3343mのマルモラーダやで。この山はドロミーティの最高峰なんや」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「マルモラーダの山頂を被う氷河を見ているとこれぞアルプスって感じがしますね!」
(#^.^#)「氷河は降り積もった雪が分厚い氷となり自らの重みで流れ出す氷の川なんや。かつてドロミーティ一帯の岩山はすべてこうした氷河に被われていたんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「日当たりの悪い北側の斜面にも氷河が残っていますね!氷に混じって見える黒い筋、あれは何ですか?」
(#^.^#)「あれは氷河が流れる時に山肌を削ってできた岩くずやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「氷河の力ってすごいですね!」

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(#^.^#)「氷河は今も岩山を削り続けているんや。それでこんなにもダイナミックで起伏に富んだ地形が生まれるんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「こんなトゲトゲした岩山もありますよ!」

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(#^.^#)「左側の断崖絶壁は氷河や雨が侵食した谷なんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「抉られたようなむき出しの岩肌ですね!」
(#^.^#)「崩れそうで崩れ落ちないのは崖が硬い岩盤でできているからやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「見ていると圧倒される絶壁の山々ですね!」

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(#^.^#)「硬い岩盤が侵食され急峻な白い岩山が連なるドロミーティなんやが…岩山の裾野には緑豊かな山岳地帯が広がっているんやで。そしてここにはトレッキングコースが400もあるんや♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「あれは…リスの仲間のマーモットですよ!可愛いですね!!」

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(#^.^#)「人気のトレッキングコースには氷河が生んだ大小様々な湖があるんや(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「エメラルドグリーンの美しい湖ですね!」
(#^.^#)「湖に流れ込んだシルトと呼ばれる岩の粒子が太陽の光に反射して色鮮やかに輝くんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「こちらの湖は青みを帯びた乳白色ですよ!」
(#^.^#)「シルトを含んだ湖水はその深さによって様々に色を変えるんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ドロミーティの景観って…どことなくアルプス山脈らしくない感じがしますね!」

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(#^.^#)「確かにヨーロッパの他の国のアルプス山脈の風景を見ると…例えば白銀の峰が連なるスイスアルプスの稜線はドロミーティのトゲトゲした岩山に比べるとなだらかに見えるな♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「こちらのオーストリアは緑豊かなアルプス山脈ですよ!」
(#^.^#)「湖沿いは急峻な崖やが、山の頂にドロミーティのような切り立つ岩山はないんやで」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「それらと比べるとイタリアは…トゲトゲですよ!」
(#^.^#)「塔のようにそびえる絶壁の岩山が林立するドロミーティは山裾に流れ出たような白い模様に特徴があるんや(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「白く見えたコレは…砕けた岩ですね!」
(#^.^#)「夏に岩の隙間にたまった水が冬に凍り膨張することで岩が砕けるんや。この白い岩には秘密が隠されているんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「どんな秘密ですか?」

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(#^.^#)「18世紀後半にこの地を訪れたフランスの地質学者ドロミウがこの岩を発見したんや。この岩は彼の名前をとってドロマイト命名されたんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「それがドロミーティの名の由来なのですね!」

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(#^.^#)「調べるとドロマイト石灰岩の一種だと分かったんや。せやけど普通の石灰岩と比べるととても硬い岩石だったんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「どうしてそんなにも硬いドロマイトができたのですか?」
(#^.^#)「硬くても石灰岩ってことは…かつてドロミーティは海の底だったんや。岩の中にはその痕跡が残っているんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「これは…貝の化石ですか?」

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(#^.^#)「せやで。これはメガロドンや。メガロドンラテン語で巨大な葉という意味で大きいものは50cmにもなるんやで。2億3000万年前、浅瀬の海に生息していたんや♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「昔は浅瀬の海だったこの一帯に貝の死骸などが堆積して石灰岩が生まれたのですね!」
(#^.^#)「そして6000万年前に地殻変動により海底が隆起したんや。その際に沿岸部の海水に含まれていたマグネシウム石灰岩が取り込みドロマイトという硬い岩に変化したんやで。そしてドロマイトは含まれるマグネシウムが多いほど硬くなるんや(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「氷河や雨などの侵食でドロマイトの硬く溶けにくい部分が残り絶壁の岩山に姿を変えたのですね!」

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(#^.^#)「ここまで紹介してきた岩山以外にもドロマイトが生んだ奇岩があるんやで。それがチンクエ・トーレ、五つの柱という意味の岩山や♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「横から見ると大小五つの柱がずらりと並んでますね!」

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(#^.^#)「この天然の柱に魅せられた人々がいるんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「頂に人影が見えますね!
(#^.^#)「彼らはこの絶壁をよじ登ったんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ここはロッククライマーの聖地なのですね!」
(#^.^#)「チンクエ・トーレに限らずドロミーティには天空のパノラマを求め世界中から登山家が訪れるんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「イタリアのアルプスには壮大な景観がありますね!」

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(#^.^#)「湖に雄大な姿を写しているのは名峰クリスタッロや。標高は3221mやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「この険しい岩山で生まれたスポーツがあるみたいですよ!」

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(#^.^#)「それがヴィア・フェラータという登山やで。まずはリフトで山頂付近へ向かうんや」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ここで特別な装備、金具がついたロープを付けるんですね!」

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(#^.^#)「それを鉄のワイヤーにかけて岩場を登るんやで。ヴィア・フェラータとは鉄の道という意味なんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「岩山の至る所にワイヤーが張られていますね!」

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(#^.^#)「フェラータのコースには標高3000mを超える切り立つ峰と峰を結ぶ吊り橋もあるんやで。ドロミーティには120ものコースがあるんや。このルートはおよそ7kmやな♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「初心者でも登山できますが崖を登るだけでも中々のスリルですよ!」

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(#^.^#)「吊り橋にたどり着いたで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「まさにアルプスの峰にかかる天空の吊橋ですね!…ここを渡るんですか?」
(#^.^#)「せやせや。まあ、何とかなるやろ♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「命は大切にした方がいいと思いますよ!」

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(#^.^#)「ちなみにこのフェラータは実は戦争がきっかけで生まれたんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「確かに峰々には岩を積んだ城壁や塹壕の跡がいくつもありますね!」

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(#^.^#)「第1次大戦中、ドロミーティオーストリアとの間で激戦の舞台だったんやで。イタリア軍は絶壁の岩山を効率よく行き来するためにワイヤーを張ったんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「その時に峰と峰を結ぶ橋も架けたのですね!」

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(#^.^#)「やがて戦争が終わると武器や食料を運びあげた鉄の道は登山ルートとして整備されたんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「そして世界中の登山家から愛されるスポーツに生まれ変わったのですね!」
(#^.^#)「ドロミーティは氷河が硬い岩盤を削って生んだ独特な地形と類まれな自然美が認められ世界遺産になりったんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「天をつく白い峰はイタリアが誇る絶景ですね!」

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takanasuougi.hatenablog.jp

18世紀に発見された絶海の秘境!ロードハウ諸島

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「今日もやってきました!世界遺産の時間ですよ~!!」
(#^.^#)「今日の世界遺産はオーストラリアのロードハウ諸島やで。オーストラリアの絶海に大小28の島々が点在しているんや。ここは18世紀に発見されるまで無人島だったんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「オーストラリアの秘境ですね!絶海の孤島はどこにあるのですか?」
(#^.^#)「ロードハウ諸島はシドニーの北東770kmの海にあるんや。ここには28の島があるんやが、その中で一番大きな島がロードハウ島やで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「島の南部に二つの山が並び立っていますね!」

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(#^.^#)「右側がこの島の最高峰、標高875mのガウアー山やで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ガウアー山は切り立った崖に囲まれていますね!絵に描いたような断崖絶壁ですよ!!」
(#^.^#)「黒い岩肌が島の成り立ちを教えてくれるんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「近くで見ると本当に黒いですね!この崖は溶岩で出来ているのですか?」
(#^.^#)「せや。島は大昔に火山の噴火で誕生したんやで。かつてこの一帯は巨大な火山だったんや」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「やがて侵食が進み硬い部分が山として残り、脆い部分はなだらかになったのですね!」
(#^.^#)「お次はロードハウ諸島の象徴とも言うべき島に向かうで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「天を衝くような尖った峰ですね!」

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(#^.^#)「ロードハウ島からおよそ24kmの所にあるんや。発見者の名を取ってボールズピラミッドと名付けられているんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「この島も火山活動によって誕生したのですか?」

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(#^.^#)「せやで。火山が絶海にピラミッドを生んだんや。特別な許可がなければ上陸できない無人島なんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「上陸を拒むかのような海岸線ですね!登りがいがありそうです!!」
(#^.^#)「無理やで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「そんな~!」

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(#^.^#)「このボールズピラミッドの高さは562m、まさに青天を衝くピラミッドやな。島全体が侵食に耐えた溶岩や岩脈なんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「岩脈って何ですか?」

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(#^.^#)「岩脈とは地層や岩の裂け目に入り込んだマグマが板状に固まったものや。とても硬いのが特徴なんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ボールズピラミッドだけが残っているってことは…海上に出ていたほとんどが侵食されたのですか?」

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(#^.^#)「ロードハウ諸島ができたのはおよそ700万年前のことなんやで。水深2500mほどの海底2箇所からマグマが吹き出し、一つの巨大な火山島が誕生したんや。火口付近の分厚い溶岩や岩脈はとても硬く丈夫なため侵食に堪え今も残っているんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「それがロードハウ島とボールズピラミッドだったのですね!」

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(#^.^#)「雨や風、そして波。絶海の秘境はそれらに打ち勝ってきたんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「断崖絶壁は海の中にも見られますよ!」

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(#^.^#)「絶海の秘境、ボールズピラミッドの周辺の海に潜ってみるとそこには嵐のように激しい潮の流れがあるんや。この海では栄養豊富な深海の水が海の中の絶壁にぶつかり湧き上がるんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「切り立つ崖の島の周りには多くの魚が住み着いていますね!あそこ…サメですよ!!」

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(#^.^#)「ガラパゴスザメやで。流れが速く起伏に富んだ海を好むんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「カラフルな魚もいますね!」

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(#^.^#)「ロードハウ諸島近海の固有種、バリナエンゼルフィッシュやで。本来は水深100mの深い海にいる魚なんやが、ボールズピラミッド周辺でだけ20mの深さで見ることができるんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「不思議な魚ですね!」

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(#^.^#)「所変わってロードハウ島や。こっちは三日月形をした全長10kmほどの島なんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「暖かい海で育つ珊瑚礁が島を取り囲んでますね!」

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(#^.^#)「ここは南極に一番近い珊瑚礁なんやで。亜熱帯に位置するロードハウ諸島は珊瑚礁ができるギリギリの海なんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「大陸から離れた島だから固有種がたくさんいますね!」

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(#^.^#)「頭のこぶが特徴的な魚はダブルヘッダーや。ウニを食べようとしているみたいやな♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「トゲトゲの殻ごと食べちゃいましたよ!すごいですね!!」

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(#^.^#)「これもこの近海でしか見ることができないマックローキーズアネモネフィッシュや。胸ビレを盛んに動かして自分が産んだ卵に新鮮な海水を送っているんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「クマノミの仲間ですね。白と黒のツートンカラーが綺麗です!」
(#^.^#)「島の北部にあるビーチでは不思議な光景を目にすることができるで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「これは…シマアジですね!これって珊瑚礁の海より水温が低い海にいるはずの魚ですよね?」

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(#^.^#)「このブラッシードラマーもそうやで。なんでサンゴの海にいるんやろうな」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「勿体ぶりますね~!何でですか?」

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(#^.^#)「ロードハウ諸島では二つの海流がぶつかるんや。赤道近くから南下する暖流と南極の周りを巡る寒流の二つやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「暖流と寒流が混じることで本来違う海水温で生きるサンゴと魚が同居できたのですね!」

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(#^.^#)「せやからここではサンゴに海藻が付着しているんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「この海藻も本来はサンゴが住む海よりも冷たい海に育つものですね!」

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(#^.^#)「ロードハウ島は陸にも不思議の世界があるんやで。山の麓に広がる鬱蒼とした森の中に異様な木が立っているんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「これ…どう生えているんですか?」

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(#^.^#)「さすがにこれはよく分からんな。この木はイチジクの仲間なんや。垂れ下がっているのは根やで。空気中の水分を吸収するために枝から根を伸ばしているんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「地面に届いた根は太く成長し枝を支える役割を果たすのですね!」

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(#^.^#)「同じ島の中でも山の上には異なる森が広がっているんやで。という訳で再び島の最高峰、ガウアー山や(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ほとんど垂直の崖ですね…何度見てもすごいです!」
(#^.^#)「その上に平らな森があるんや。湿った海風は山にぶつかり上昇するとやがて冷やされ雲になるんや♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「常に雲が湧いてますね!」

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(#^.^#)「そこに茂るのが雲霧林やで。このヤシはガウアー山の山頂にしか生えていないんや」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「このシダも島固有の植物みたいですね!」
(#^.^#)「このシダは2種類の葉を持っているんやで。少し幅の広い葉は光合成を行い細い葉は胞子をつけるんや。この島の植物のうち実に86%が固有種なんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ここだけでしか見られない植物がいっぱいですね!」
(#^.^#)「独自の進化を遂げているのは植物だけではないんやで。ロードハウ島には世界でここだけの珍しい生き物が生息しているんや♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「それがロードハウ島の固有種、ロードハウクイナですね!」
(#^.^#)「この島には天敵がいないのでロードハウクイナは飛べない鳥になったんやで。しかし、それが仇になって1970年代には絶滅寸前に陥ってしまったんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「えっ?えぇぇぇーーー!!」

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(#^.^#)「わずか20羽にまで数を減らし絶滅が心配されたんやが、ガウアー山の山頂で密かに生き延びていたんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「絶滅寸前からの復活ですね!どうしてそんなに数を減らしたんですか?」
(#^.^#)「元々は島中にいたロードハウクイナが急激に数を減らした原因は人間やで。現在、ロードハウ島には350人ほどが暮らしているんや(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「島に入植者がやってきたのは19世紀みたいですね!」
(#^.^#)「その入植者が家畜として持ち込んだ豚が問題だったんや。一部の豚は野生化しそれがクイナの卵を食べてしまったんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ブタさんは何でも食べるんですね~!」
(#^.^#)「でも豚はガウアー山の絶壁を登ることができんかったんや。それで山頂にいたクイナは生き延びることができたんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「垂直の崖がクイナを守ったのですね!」

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(#^.^#)「後にブタは駆除されロードハウクイナは麓でも見られるようになったんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「今は600羽までその数を増やしているみたいですよ!」
(#^.^#)「火山が生んだダイナミックな景観と絶滅危惧種の貴重な生息地であることが評価されロードハウ諸島は世界遺産になったんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「切り立つ崖は命のゆりかごですね!」

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過去記事へのリンクは(五十音順)こちらです꒰◍ᐡᐤᐡ◍꒱

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世界遺産の宝庫!古都京都の寺社と城郭

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「さあ、今日も世界遺産の時間がやってきましたよ!」
(#^.^#)「今日の世界遺産は京都や。古都京都にある世界遺産のうち10の寺社や城郭を空から訪ねるで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「地上では見ることのできない景色が見られそうですね!」
(#^.^#)「険しい山を越えたその先に1200年の都があるんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「空の旅、始まりはどこですか?」

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(#^.^#)「まずは京都の西、嵐山からやな」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「桂川に架かる渡月橋が見えてきましたよ!」
(#^.^#)「その背後にあるのが嵐山や。秋には山全体が鮮やかな紅葉に染まるんやで」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「まるで紅葉のモザイク画ですね!」
(#^.^#)「この絶景を平安貴族もこよなく愛したんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「色づく古都の美しさは格別ですね!」

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(#^.^#)「川を挟んで対岸にあるのが天龍寺やで。まるで錦の絨毯に埋もれるようやな」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「すごく綺麗な庭園がありますよ!」

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(#^.^#)「日本庭園の傑作とされる曹源池庭園やで。700年程前の作と考えられているんや。実はこの庭は嵐山と深い関係があるんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「どういうことですか?」

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(#^.^#)「背後に見える嵐山を景色の一部に取り込んだ借景の名作なんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「確かに嵐山が景色の一部になっていますね!すごいですね!!」

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(#^.^#)「正面の石組みは滝に見立てて配置されているんや。この石組みは水を使わずに海や滝などを表す枯山水の先駆けとして知られているんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「桂川をさらに遡ると渓谷が見えてきましたよ!」

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(#^.^#)「この紅葉の回廊の先にあるのが高山寺やで。燃え立つようなもみじに包まれているのは鎌倉時代から残る国宝のお堂、石水院や(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「愛らしい子供の仏様が佇んでいますよ!」

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(#^.^#)「善財童子やで。菩薩とともに旅をしたと言われているんや♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「この眺め、まさに一幅の絵画ですね!」

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(#^.^#)「京都に平安京が開かれたのは794年のことや。決め手の一つが風水なんやで。ここは東西南北それぞれに四神と呼ばれる守り神が棲むという縁起の良い土地だったんや(^^♪」

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ja.wikipedia.org꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「北には仁和寺がありますね!」
(#^.^#)「遅咲きの御室桜が満開を迎えるとまもなく季節が移るんや♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「夏になるとやはり北にある龍安寺が深い緑に沈んでいますね!」
(#^.^#)「輝くような緑に覆われているんや。この境内の北側にあるのが傑作と誉れ高い庭やで」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「白い砂が敷き詰められた美しい石庭ですね!」
(#^.^#)「大小15の石と白い砂だけで構成された石庭や。水を使わずに水を表現した究極の枯山水と言われているんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「こんなに美しい庭なのに作者も造られた年代も不明なんですよね…」

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(#^.^#)「石の配置はいったい何を意味しているんやろうな…」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「これは海に浮かぶ小島ですね!」
(#^.^#)「石を虎に見立て虎の親が子を連れて川を渡る姿だと言う人もおるんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「深いですね!」

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(#^.^#)「この白い砂には秘密があるんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「どんな秘密ですか?」

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(#^.^#)「白い砂は花崗岩でできた白川砂なんや。これは京都の地形が生んだ砂なんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「その地形が京都の東にある東山連峰ですね!」

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(#^.^#)「せや。峰の一つ、五山の送り火で知られる大文字山とその奥に見える比叡山の間にある谷筋へ向かうと道路に沿って細い川が流れているんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「これが白川ですね!」

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(#^.^#)「この川底の砂が石庭に使われた花崗岩の白川砂なんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「綺麗な白い砂ですね!」

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(#^.^#)「東山連峰はマグマが地中で固まった花崗岩とそのマグマの影響でできた変成岩のホルンフェルスという硬い地層でできているんや。水を含むと崩れやすくなる花崗岩は白い砂となり白川へ流れ、硬いホルンフェルスの地層は残り比叡山大文字山になったんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「凛とした石庭の世界を際立たせる白い砂には東山連峰の誕生の秘密が隠されていたのですね!」

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(#^.^#)「その東山にあるのが清水寺や。朱色も鮮やかな仁王門が出迎えてくれるで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「空から見ると屋根の大きさに驚いちゃいますね!」

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(#^.^#)「一際大きな屋根の建物が舞台のある本堂や。去年の暮れ、10年がかりの大改修を終えたばかりやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「清水の舞台が蘇りましたね!」

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(#^.^#)「新しく張り替えられた舞台を空から見るとヒノキの床板が眩しく輝いているんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「こんな真新しい舞台を見られるのは20年に1度だけなんですよ!」

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(#^.^#)「舞台の高さはおよそ13mや。4階建てのビル程の高さがあるんやで。創建当時、本堂は崖の上ギリギリに建っていたんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「どうして今みたいになったんですか?」
(#^.^#)「参拝者が増えたからやで。崖からせり出すように舞台を造り、広くしたんや」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「舞台を支える柱もすごいですね!」
(#^.^#)「それは束柱と呼ばれる柱やで。束柱は全部で18本あるんや♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「木材を格子状に組むことで重さを分散させているのですね!」
(#^.^#)「束柱は釘を一本も使ってないんやが、崩れたことは一度もないんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「その舞台を仰ぎ見るように流れ落ちるのが音羽の滝ですね!」
(#^.^#)「この清らかな水がお寺の名の由来になったんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「町のそばにある聖なるお寺へ…都の人々はこぞって足を運んだのですね!」

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(#^.^#)「清水寺に限った話ではなく京都は水が豊かなんや。それを象徴するのが宇治川と鴨川という二つの川やで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「まずは京都盆地の南を流れる宇治川ですね!」

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(#^.^#)「そのほとりは平安貴族に人気の別荘地だったんや。そこにあるのが平等院鳳凰堂やで」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「10円玉に描かれているアレですね!」

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(#^.^#)「せやな。時の権力者、藤原道長の別荘を阿弥陀堂に改めたものなんやで。極楽にいるという鳥、鳳凰がまさに羽を広げたように造られているんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「平安時代の貴族が造ったこの世の極楽浄土ですね!」

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(#^.^#)「宇治川を挟んで平等院の真向かいにあるのが深い森に覆われた宇治上神社や。平等院の守り神だったとも言われているんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「森の中は時間がゆっくり流れているようですね!」

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(#^.^#)「屋根はヒノキの樹皮でふかれた桧皮葺(ひわだぶき)なんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「雨上がりには屋根が含んだ湿気が霧のように立ち上りますね…」

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(#^.^#)「本殿は現存する日本最古の神社建築や。平安時代に建てられたんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「こちらの拝殿も鎌倉時代から残る貴重な建築なんですよ!」

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(#^.^#)「貴族の住宅様式である寝殿造で立てられた珍しい拝殿やな。屋根の両端が折れ曲がっているのが特徴や♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「宇治川のほとりに静かに眠る世界遺産ですね!」

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(#^.^#)「お次は鴨川やで。鴨川を上流へと上って行くと二つの川の合流地点に大きな森が見えてくるんや。ここが下鴨神社やで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「境内のほとんどが森ですね!」

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(#^.^#)「糺(ただす)の森やで。大都市の中で古代の植生を奇跡的に残しているんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「この緑の山道を抜けた先が下鴨神社の聖域ですよ!」

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(#^.^#)「20もの社殿が立ち並んでいるんや。京都が都になる前から神が棲む場所として崇められていたんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「この合流地点を左へ行くと同じ鴨川でも漢字の表記が変わるんですよ!」
(#^.^#)「賀茂川やな。上流に行くともう一つ神社が現れるんや」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「上賀茂神社ですね!」
(#^.^#)「794年に京都に都を移した桓武天皇上賀茂神社下鴨神社で遷都の成功を祈願したんや。そして二つの神社は平安京の守り神になったんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「そして遷都から1000年後に天皇が都を去る舞台となった場所が町の真ん中にありますよ!」
(#^.^#)「二条城やな。江戸幕府を開いた徳川家康が京都での居城として建設したんや」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「二の丸御殿で大政奉還が行われ時代は江戸から明治へと移るんですね!」
(#^.^#)「明治になると天皇は東京に移り二条城は皇室の所有になるんや。その際に徳川の葵の紋から菊の御紋への付け替え工事が急ピッチで進められたんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「その痕跡が思いがけない出来事で新たに見つかることもあるんですよ!」
(#^.^#)「平成30年の台風21号やな。この時に外壁に装飾されていた錺金具(かざりかなぐ)が飛ばされるという大きな被害があったんや。錺金具が取れたことによってその下から葵の紋の跡が出てきたんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「御殿の中は今も葵の紋のままですね!」
(#^.^#)「付け替えが間に合わなかったんやろうな。日本文化の大きな礎として、それから歴史の重要な変わり目の記憶として古都京都の文化財世界遺産になったんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「1200年の美がここにありますね!」

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巨大噴火が作ったクレーターと野生の王国!ンゴロンゴロ特別保護区

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「今日もやってきました!世界遺産の時間ですよ~!!」
(#^.^#)「今日はンゴロンゴロ特別保護区やで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ンから始まる地名なんて珍しいですね!どこにあるんですか?」
(#^.^#)「アフリカ東部のタンザニアや。巨大噴火が作った世界有数のカルデラであるンゴロンゴロクレーターとその周辺のサバンナが特別保護区になっているんやで。ちなみにンゴロンゴロとはマサイの言葉で巨大な穴という意味なんや♬」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「そんなに大きいんですか?」
(#^.^#)「南北は16km、東西に至っては19kmに及ぶ巨大なクレーターなんやで。200~300万年前の巨大噴火によってできたと言われとるんや。今日はこの巨大クレーターを探検するで!」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「はいっ!」

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(#^.^#)「まずは小型機を使って空から見てみるで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「丸いくぼみが見えてきましたよ!」

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(#^.^#)「噴火の跡やな…クレーターやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「クレーターに水が溜まった湖もありますね!」

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(#^.^#)「カルデラ湖やな。赤道直下にあるンゴロンゴロの周辺は世界有数の火山地帯なんや。数百万年前、地下深くのマントルが上昇しアフリカの大地が引き裂かれたんや。裂け目に沿って次々に大噴火がおきてな…幾つものクレーターが残されたんやで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「その一つがンゴロンゴロクレーターなのですね!」

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(#^.^#)「せや。周りを取り囲む山、外輪山は標高2400mもあるんや。さあ、今度は噴火口の深い底へ下りていくで!」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「はいっ!」
(#^.^#)「ンゴロンゴロクレーターの中には草原が果てしなく広がっているんや。一見するとのどかなんやが…ここはサバンナやからな」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「あそこ…野生のライオンがいますよ!十数頭もゴロゴロ寝そべっていて…可愛いですね!!」
(#^.^#)「向こうにもおるな…狩りを終えたばかりみたいやで♬」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「仕留めたのはバッファローみたいですね…なかなかやりますね!」
(#^.^#)「それ以外にも草食動物のヌーが群れをなしアフリカゾウも暮らしているんや…おっと、レア動物が現れたで(^^♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「クロサイの親子ですね!高く売れるツノが密猟者に狙われ絶滅寸前になっているんですよね…」
(#^.^#)「ここには46頭が生息しているんやで。クレーターの底には湿地もあるんや。一年中、枯れることがない水場やで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「カバが暮らしていますね!」

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(#^.^#)「ここにはアフリカの大自然がまるごとあるんや。実に25,000頭もの大型動物がここで暮らしているんやで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「大噴火で生まれた巨大なクレーターは長い時をかけ野生の王国に変わったのですね!」
(#^.^#)「見ての通り噴火口の底は野生の王国なんや。その中でもゾウは不思議な行動を見せてくれるんやで♬」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「ゾウが山を登っていますね!」
(#^.^#)「刺激しないように追跡するで…」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「はい…草を食べながら山を登っているようですね…」
(#^.^#)「一頭だけじゃないで。後から後からゾウがやって来ているみたいや(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ゾウはどうしてこんな高い山を登るのですか?」

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(#^.^#)「標高2400mの外輪山は一年を通して雲を生み、山を包む雲が雨を降らせ山頂付近に森を育むんや♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「クレーターの底とは随分と違うみたいですね!」
(#^.^#)「ゾウが登ってくるのは乾季でも外輪山の上の森は常に湿っていて彼らの食べ物である木の葉や草が豊富だからやで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ゾウは1日に200kg以上も草を食べるんですよね!」

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(#^.^#)「雨季はともかく乾季はどうしても食べ物が少なくなるからの…青々と茂る森を求めて標高2400mもの高い山を登るんやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ゾウは賢いですね!」

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(#^.^#)「外輪山に降る雨は大地に染み込みクレーターの底から湧き出すと言いわれているんや(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「そういえばクレーターの底に泉がありましたね!」
(#^.^#)「そういう泉にはな、いつも水が湧いているんや。乾季でも枯れることがない泉がンゴロンゴロには何箇所もあるんやで♬」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「水辺に動物たちが集まってきましたね!」
(#^.^#)「外輪山に降る雨を集めた泉は乾季でもオアシスなんや(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「太古の大噴火が楽園を造ったのですね!」

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(#^.^#)「ちなみにこの外輪山の山頂には隠れ家のようなホテルもあるんやで。それがこのンゴロンゴロ・クレーターロッジや♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「客室はすべてコテージタイプみたいですね!30室もありますよ!!」

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(#^.^#)「ここはその内の一つ、20号室やで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「この天井はンゴロンゴロの草を編んでいるのですか?」

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(#^.^#)「せやで。イタリア人デザイナーの設計で周辺に住むマサイの家を真似たモダンなコテージなんや。標高2400mにあるこのコテージでは夜は冷えるからの…寒さに備え暖炉も完備しているんやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「クレーターを見下ろす絶景も最高ですね!」

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(#^.^#)「多くの宿泊客を魅了した部屋からの眺め、クレーター・ヴューやで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「食事も贅沢ですね!」

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(#^.^#)「一流のシェフが世界各国の料理を作ってくれるんやで。これは中東風の羊の串焼きや♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「野生の王国は休日を楽しむ旅行者たちにとっても楽園なのですね!」

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(#^.^#)「アフリカの大自然がまるごとある…と言っても過言ではないンゴロンゴロクレーターなんやが、自然保護のために様々な規制がかけられているんや(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「当然ですね!」
(#^.^#)「サファリカーは決められた道しか走ることができないんや。もちろん車から降りることは許されていないんやで♬」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「ちょっと待ってください!クレーターの底へ向かって歩いている人がいますよ!!牛を連れているみたいですけど…」
(#^.^#)「あれはこの地に暮らすマサイ族の人や。ンゴロンゴロの周辺はマサイ族の居住地でもあるんやで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「水場へ連れて行くみたいですね!」

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(#^.^#)「マサイだけにはクレーター内での放牧が許されているからな。ちなみに伝統的なマサイ族は今も定住することなく広大な範囲を遊牧しながら生活しているんや。せやから彼らとの出会いは簡単なことではないんやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「どこにいるのか分からないと待ち合わせとか難しいでしょうね…」
(#^.^#)「せやけど半定住や完全に定住して暮らしているマサイ族もおるんや。マサイ族を訪れるというツアーはほとんどが半定住マサイの集落を訪れるものなんやで(^^♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「さっそく行ってみましょう!」
(#^.^#)「女性は歌い男性はジャンプする…これはマサイの歓迎の儀式やで♬」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「高く跳ぶことで歓迎の気持ちを表しているのですね!女性は華やかなビーズの飾りをしていますよ!!」
(#^.^#)「マサイの女性の美しさはこの飾りの多さで決まるんやで(^^♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「この女性はかなりの別嬪さんですね!あちらでは牛の乳を搾ってますよ!!」
(#^.^#)「この一帯は火山灰が降り積もった大地でミネラル豊富な草が育つんや。栄養満点の草を食べた牛のミルクこそマサイの主食なんやで♬」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「マサイ族では女性が家を作るみたいですね!」
(#^.^#)「火山灰の泥と牛の糞を混ぜたもので壁を作っているみたいやな(^^♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「マサイは火山の恵みとともに生きてきたのですね!」
(#^.^#)「そんなマサイ族の人々が神の山と崇めている山があるんや♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「どこにあるんですか?」

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ja.wikipedia.org

(#^.^#)「ンゴロンゴロクレーターの外、荒地をしばらく行ったところやな…標高2980m、今も活発な活動を続けているレンガイ山やで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「形の整った円錐形で綺麗な山ですね!」

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(#^.^#)「マサイ族の言葉ではオルドイニョ・レンガイや。オルドイニョは山、レンガイは神という意味やな。レンガイ山では世界でこの山だけの珍しい溶岩が見られるんやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「どんな溶岩ですか?」
(#^.^#)「黒い溶岩や。といってもそれは山頂にまで登らんと見れんのやで(^^♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「これは登るしかないですね!」
(#^.^#)「ちなみにこのレンガイ山に登山道なんてものはないんや。せやから溶岩の流れに沿ってまっすぐに登り続けるしかないんやで♬」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「き、きついですね…それからこの亀裂、すごいですね!」
(#^.^#)「ふ、噴火で噴き出した溶岩の流れが…そのまま冷えて固まった跡や。雪のように…白く見えるのは溶岩の跡やで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ち、ちょっと待ってください!レ、レンガイ山は…世界でここだけの黒いマグマを噴く山じゃあないんですか?」

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(#^.^#)「レ、レンガイ山から噴出する溶岩は…カーボナタイトという溶岩なんや。このカーボナタイトは…組成が不安定で吹き出す時は黒いんやが、固まると…真っ白になるんやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ち、中腹まで登りましたよ…少し休憩しましょう!」

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(#^.^#)「深い谷はアフリカを引き裂く大地の裂け目やな…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「火山活動が生んだ風景ですね!」
(#^.^#)「さぁ、休憩はこれぐらいにして…登るで!」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「はいっ!」

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(#^.^#)「そ、それにしても…すごく急やな」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「て、手をつかないと…登れないですよ!」
(#^.^#)「しゃ、斜度は50度ぐらいあるからの…も、もう少しやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「着きましたよ~!ここが山頂です!!」
(#^.^#)「今はあたりに霧が立ち込めているから見えんけど…火口はこの下にあるんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「霧が晴れてきましたよ!おっきいですね!!」

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(#^.^#)「2007年の大噴火でできた噴火口やで。これだけ晴れてくれると穴の中を覗きたい放題やな(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「あそこ…断崖に溶岩がへばりついていますよ!あれが山頂でだけ見られる真っ黒なマグマですか?」

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(#^.^#)「固まったばかりみたいやな…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「あっ!黒いマグマが吹き出しましたよ!!」

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(#^.^#)「これが黒い溶岩を吹き出すマサイの神の山やで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ンゴロンゴロクレーターも遠い昔はこんな活火山だったんですよね…胸熱ですね!」

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(#^.^#)「クレーターの中ではできないことなんやが…外に出ると歩いてサファリができる珍しい場所があるんやで(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「歩いてサファリなんて、貴重な体験ができますね!」
(#^.^#)「雨の降らない乾季になると草原の草は枯れ、乾燥に強いアカシアの林が広がっている状態になるんや♬」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「アカシアの葉っぱはキリンの大好物ですよね!」
(#^.^#)「高い木の葉に舌を絡めて長いトゲごと食べてしまうんや。それからアカシアの葉を食べるのはキリンだけではないんやで。ゾウも食べるんや(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「長い鼻で葉っぱを取って食べるんですか?」
(#^.^#)「うんにゃ…ゾウの食べ方はもっとダイナミックやで。まず、アカシアの巨木を怪力で押してなぎ倒すんや♬」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「えっ?えぇぇぇーーー!!」
(#^.^#)「それから葉を食べ始めるんやで(^^♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「根こそぎですね!もう根こそぎ倒されてますね!!ゾウの怪力、恐るべしです…」
(#^.^#)「ゾウはアカシアの木を倒すが、そこにはある決まりがあるんやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「どんな決まりですか?」

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(#^.^#)「若いアカシアは大きなトゲで身を守っているんや。5cm以上のビッグでデンジャラスなトゲやで。流石にこれではゾウは食べられん。せやけど老木の枝にはトゲがほとんどないんや(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ゾウは老木にほとんどトゲがないのを知っているのですね!」

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(#^.^#)「せや。ゾウは老木だけを押し倒しその葉っぱを食べているんやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ゾウは怪力で賢い動物ですね!」
(#^.^#)「もっと歩いてみるで~。おっと…何かの動物の骨が転がっとるで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「これは…ヌーですね!」
(#^.^#)「せやな…。たぶんライオンにやられたんやろうな…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「食べるか食べられるかの世界に足を踏み入れちゃってますよ!緊張感が漂いますね…」

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(#^.^#)「向こうの茂みにオスライオンが3頭もいるみたいやで…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「オスライオンさん、こっちを睨んでますよ!ヤバくないですか!!」
(#^.^#)「100mぐらいしか離れてないからな…遮るものもないし。ドキドキするわ♬」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「あっ、茂みの中へ消えましたよ!いや~、ホッとしますね…」
(#^.^#)「200万年前の大噴火でできた巨大なクレーターはやがて水と緑があふれる楽園になったんや(^^♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ここにはアフリカのすべてがありますね!」

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赤い奇岩の絶景と千の滝の故郷!中国丹霞

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「今日もやってきました!世界遺産の時間ですよ~!!」
(#^.^#)「今日の世界遺産は中国丹霞やで。中国には赤い岩山が織り成す不思議な風景が点在するんや。その中の6ヶ所を世界遺産、中国丹霞と呼ぶんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「中国丹霞は赤い奇岩がニョキニョキですね!」
(#^.^#)「如意棒のような岩もあれば衝立のような岩もあるんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「赤い崖ではあちこちで水が流れ落ちていますよ!」
(#^.^#)「滝の数は1000を超えるとも言われるているんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「赤い山々に1000の滝が流れるなんて…胸熱ですね!さあ、中国有数の絶景にぐぐっと迫りましょう!!」

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(#^.^#)「6ヶ所の中で一番南に位置するのが広東省にある丹霞山や♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「早朝の丹霞山はすごく綺麗ですね!まるで山水画のような風景が広がっていますよ!!」

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(#^.^#)「丹霞山とはいくつもそびえる峰の総称なんや。一番高い峰でも標高は600m程しかないんやで。中国丹霞の中でも最も美しいと称えられるのが、ここ丹霞山なんや」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「高さよりも形に驚いちゃいますよ!自然が造り出した様々な形は想像力を掻き立てますね!!」

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(#^.^#)「これは二つの似た山が並び立つことから姉妹峰と名付けられているんや。こっちは子宝観音やで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「言われてみれば子供を抱いた観音様に見えないこともないですね!」
(#^.^#)「高さはおよそ180mや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「もちろん自然が生んだ姿なんですよ!」

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(#^.^#)「丹霞の丹は赤を意味するんや。それは山々の岩肌が一様に赤みを帯びているからやで。この赤色が山の成り立ちに大きく関係しているんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「どういうことですか?」

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(#^.^#)「岩の大部分は砂が押し固められてできた砂岩なんや。赤くなるのは砂岩に含まれる鉄分の酸化によるものやで。頑丈そうな岩も元は砂だったんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「砂が赤い岩山を生んだのですね!」

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(#^.^#)「かつてこの一帯は湖だったんや。川が運んだ土砂が湖底に堆積し押し固められ岩になったんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「その後に湖底が隆起し平らな大地が誕生したのですね!」

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(#^.^#)「せや。やがて隆起の際にできたひび割れが雨水の侵食で広がり、テーブル上の山になったんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「そしてさらなる侵食と風化が山を無数の奇岩に削ったのですね!」
(#^.^#)「隆起はおよそ7700万年前から始まったんや。長い年月がこの赤い絶景を生んだんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「丹霞とは砂や小石でできた赤い岩が侵食されてできた地形なのですね!」
(#^.^#)「むき出しの地層には横方向に溝があるんや。横方向の溝は小石混じりの荒い地層やで。大雨が降り川の水量が多くなった時に砂と共に小石が湖に流れ込んでできたんや♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「荒い地層の小石が崩れ落ち溝になったのですね!」
(#^.^#)「丹霞の山々は今も少しずつ削られているんや。やがて山とは呼べないような奇岩に変貌していくんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「丹霞山には縦方向に筋が刻まれた巨岩がありますね!どうしてこんな筋がついたのですか?」
(#^.^#)「無数の筋は頂きに茂る森が生んだものや。森は大量に雨を溜め込み、森が蓄えた雨水は落ち葉などが分解された土壌を通ることで酸性化するんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「その水が岩を溶かしながら崖を流れ落ちたのですね!」
(#^.^#)「せやで。縦方向の筋は森の水が流れた後なんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「水に恵まれた中国丹霞の中にはいくつもの滝を持つ場所がありますね!」

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(#^.^#)「中国丹霞は赤い岩山と奇岩に目を奪われてしまうが、数多くの滝も忘れてはならない絶景やな。いくつもの滝を生んだ丹霞の地形は千の滝の故郷と呼ばれているんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「千の滝の故郷ですか…名付けた人は少し中二病なのかもしれませんね!」

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(#^.^#)「…(^^;ち、中国丹霞は広く分布しているんや。その中のいちばん西に位置するのが貴州省の赤水やで」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「さあ、深い谷を上流に向かって進みますよ!」

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(#^.^#)「と~ころがぎっちょん!行く手には赤い砂岩の絶壁が立ちはだかるんやで。崖の高さは385mや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「な、なかなか高いですね!」

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(#^.^#)「前から見ると分かりにくいんやが、上から見ると崖が弧を描いていることがよく分かるんや。実はこの崖、単なる断崖ではなく滝なんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「確かに水が流れ落ちていますね!」
(#^.^#)「滝の流れによる侵食で崖が奥へ奥へと少しずつ後退しているんや。だから弧を描くように抉れているんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「こちらでも弧を描く崖ができつつありますよ!」
(#^.^#)「赤水には大小無数の滝があるんや。いつしかこの地は千の滝の故郷と呼ばれるようになったんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「そう言われると素敵な名前ですね!」

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(#^.^#)「数ある滝の中で最大の水量を誇るのがこの赤水大瀑布や。落差は76m、幅は80mに及ぶんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「こちらは美人の櫛の滝と名付けられていますよ…確かに櫛のように綺麗な滝ですね!」

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(#^.^#)「赤水は亜熱帯に位置するから雨が多く降るんや。豊富な雨と崖の多い地形が数え切れないほどの滝を生んだんやで。そして滝にえぐられた地層には面白いものがあるんや♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「岩肌に無数の穴が開いてますよ!まるで蜂の巣みたいですね!!」
(#^.^#)「砂岩が風化する過程で生まれたものなんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「でも赤水は岩だらけの地形ですよね…どうして木々は根を張ることができたのですか?」
(#^.^#)「亜熱帯の暖かく湿った環境では風化のスピードが速くなるんや。岩山の表面は風化によりどんどん細かい粒子になっていき、それが土壌の元となり植物が根付いたんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「この環境とこの地質があるから赤水は深い森に覆われたのですね!」

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(#^.^#)「今更なんやが…中国丹霞は赤い岩の大地が侵食されて生まれた地形なんや」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「確かに今更ですね!」

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(#^.^#)「…(^^;そ、その姿は段階を追って変化していくんや。赤水はまだ浸食初期の地形と言われているんやで」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「確かに侵食が進むと山はもろい部分から削られていき、変化に富んだ岩へと変わっていきますね!」

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(#^.^#)「そういう視点で見ると奇岩の宝庫、丹霞山は赤水よりも侵食が進んだ地形やな。そして中国丹霞の中にはさらに侵食が進んだ地形もあるんやで。それが浙江省の江郎山や(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「天を突くように石柱がそびえてますね…これまで見てきた場所とは全く違う風景ですよ!」
(#^.^#)「このそびえ立つ石柱こそが丹霞地形の最後の姿なんや。寄り添うように立ち尽くすおよそ300mの石柱は江郎山の象徴とも言うべき存在なんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「絶壁につづら折りの道が設けられていますよ!」
(#^.^#)「てっぺんまでおよそ3500段の階段が続いているんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「3500段もですか!これは走るしかないですね!!」

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(#^.^#)「…(^^;やめれ。3本の石柱だけを残した江郎山では浸食がほぼ完了しているんや。この石柱は言うなれば赤い岩山の生き残りやな」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「最終段階の丹霞地形では平らな土地が広がっていますね…」

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(#^.^#)「この平地にも昔は赤い山や奇岩の風景があったんや。今はかつての岩山の名残が緑の丘としてわずかに残っているだけやけどな…」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「3本の石柱もやがては侵食され平らな大地に帰っていくのですね…」

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(#^.^#)「中国南部に点在する赤い岩でできた地形が変化していく過程と自然が織り成す絶景が見られることで中国丹霞は世界遺産になったんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「絶景に秘められた大地の一生は不思議がいっぱいの中国の中でも目を見張る風景ですね!」

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赤と青の絶景!アドリア海の真珠と謳われるドゥブロヴニク旧市街

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「さあ、今日も世界遺産の時間がやってきましたよ!」
(#^.^#)「今日はクロアチア世界遺産ドゥブロヴニク旧市街や。アドリア海を挟んでイタリアと向き合うクロアチアドゥブロヴニクはあるんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「アドリア海の真珠と呼ばれる絶景の都市ですね!」
(#^.^#)「一周わずか2kmの城壁に囲まれた小さな都市なんやで。ここはヨーロッパと世界を結ぶ海の要衝で500年ほど前には今の姿になったんや♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「中心をまっすぐメインストリートが貫いてますね。その両側を赤い屋根の家々が埋め尽くしていますよ!」
(#^.^#)「ドゥブロヴニクは沿岸部に位置しているから海の青に赤い屋根の町はよく映えるな」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「まさに赤と青の絶景ですね!アドリア海の真珠と謳われるだけのことはありますよ!!」
(#^.^#)「ドゥブロヴニクは海に突き出した交易都市なんや。15世紀から16世紀にかけて外国との貿易で巨万の富を築いたんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「いくつもの島々が海に浮かぶクロアチアの海岸線は実に複雑ですね!その一角に一際赤い町並みのドゥブロヴニク…本当に綺麗です!!」
(#^.^#)「こんな言葉が残っているんや…『ドゥブロヴニクを見ずして天国を語るなかれ』。この美しい交易都市を象徴する言葉やな♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「その天国は海に突き出した天然の岩場の上にあるみたいですね!」
(#^.^#)「城壁の高さは最大で25mや。8世紀に建設が始まり16世紀には今の形になったんやで」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「空から見ると自然の地形に合わせて壁を築いたことがよく分かりますね!」
(#^.^#)「城壁の端にはがっしりとした要塞があるんや。海からやってくる敵に睨みを利かせていたんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「その要塞に懐かれるように港がありますね!」

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(#^.^#)「かつてこの港には巨大な帆船が盛んに出入りしていたんや。それはイタリアの海洋国家ベネチアオスマン帝国などからやってきた交易船なんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ドゥブロヴニクはヨーロッパとアジアを結ぶ交易ルートの中継地点に位置していたのですね!」

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(#^.^#)「城壁は陸側にも続いているんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「壁の外は深く掘り下げられお堀になっていますね!」

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(#^.^#)「全周およそ2kmの城壁に囲まれたドゥブロヴニクは都市を丸ごと砦にすることで他国の侵略をはねつけ自治を保ったんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ここに住んでいる人の多くが貿易関係者みたいですね!」
(#^.^#)「彼らは月に1度選挙を行いドゥブロヴニクを統治する総督を選んだんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「次々と総督を変え権力を一人に集中させないことで独裁を防いだのですね!」

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(#^.^#)「ドゥブロヴニクには入り口が4ヶ所しかないんや。夜になると橋を跳ね上げ外から人が入って来られないようにしたんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「こちらの門から入ると門を抜けた先にメインストリートが延びてますね!」

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(#^.^#)「門から港まではまっすぐな道で300mしかないんや。メインストリートに面したこの大きな建物は教会、通りの両側には交易品を扱う商店が軒を連ねていたんやで」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「入り口と窓が一体になってますね!」

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(#^.^#)「この形が典型的なスタイルなんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「窓の下は陳列台になってますね。当時は金細工や毛皮、絹織物などが並んでいたみたいですよ!」

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(#^.^#)「大通りから一歩入るとそこにも細い道が整然と並んでいるんや。こうした町並みは16世紀までに整えられたんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「道も周囲の建物の壁もすべて石ですね!」

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(#^.^#)「火事に備え石造りが義務付けられたんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「町の中は思っていたよりも起伏に富んでいますね!」

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(#^.^#)「狭い路地が続き、しかも階段だらけや。坂に沿って町が造られているんやで。町の始まりは意外なものなんや…小さな半島を大改造したんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「どういうことですか?」

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(#^.^#)「海に突き出たドゥブロヴニクは一見すると平らに見えるんやが、地形は外側へ行くほど高くなっているんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「海側は中心部に比べかなり盛り上がっているんですね!」
(#^.^#)「山側も高くなっていて真ん中のメインストリートの辺りだけが低いんや。その理由はもともとの地形にあるんやで。かつての地形を目の当たりにできる場所が近くにあるんや♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「沿岸部に複雑な形の島が浮かんでいますね!」
(#^.^#)「はるか昔、クロアチアの沿岸部は山脈だったんや。それが海に沈み入り組んだ海岸線が生まれたんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ここには小さな入り江を懐いた小さな半島がいっぱいありますね!」

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(#^.^#)「近年の研究によるとこれがドゥブロヴニクの元の地形なんや。かつてのドゥブロヴニクにも陸から小さい半島が伸び間に入江があったんやで。7世紀頃、半島に町が出来てその後に人口が増えたため入り江を埋め立てたんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「入江だった場所がメインストリートになったのですね!」
(#^.^#)「だから中心部が低いんや。海側と山側は自然の地形をそのまま利用したため起伏に富んでいるんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「そしてここが城壁の上ですよ~!」
(#^.^#)「海からそそり立つ天然の岩場は守りを固めるのにぴったりなんや。だからその上に城壁を築いたんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「それと比べると埋立地に通されたメインストリートはまっ平ですね!」
(#^.^#)「商店を規則正しく並べるのに最適なんや。半島を大改造して生まれたドゥブロヴニクのシンボルともいえるのがこのまん丸の建物なんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「これは…噴水ですね!」
(#^.^#)「せや。ここはかつて生活のための水場だったんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「でも、ここは海に突き出した岩場の上の都市ですよね…どうやって真水を手に入れたのですか?」

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(#^.^#)「ドゥブロヴニクの背後には山岳地帯が広がっているんや。水はここから運んだんやで…最大の水源がこの白くほとばしる川なんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「二つの流れが合流し一本の川になってますよ!」
(#^.^#)「山頂付近に降った雨が地下水となりこの辺りで地上に吹き出しているんやで」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「でも、ここかからドゥブロヴニクまではかなり距離がありますよ?」

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(#^.^#)「ここからだと12km離れているんや。少し分かりにくいんやが…川の左に道が続いているやろ?今は水がないんやが、これは15世紀の水路なんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「川の水の一部がこの水路に流れ込むようにしたんですね!」
(#^.^#)「水路は地形に沿って緩やかに傾斜しながら山を下っているんや(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「水路を支えた石組みが今も残ってますね。ここに水路の跡がありますよ!」
(#^.^#)「すでに土で埋まっているんやが、轍のようなモノがかつての水路なんや♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ここを水が流れていたのですね。幅が30cmほどしかない手彫りの水路ですよ!」
(#^.^#)「全長が12kmに渡る水路は僅かに傾斜がつけられ、やがて山を回り込みドゥブロヴニクにまで水を運んだんや(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「水はひとまず城壁の一角にあるこの要塞に集められた後、町中の水路へ流されるのですね!」
(#^.^#)「水路の一本は壁に沿って伸びこの丸い噴水に水を送っているんやで。ドゥブロヴニクでは機能的な都市造りにふんだんに資金が投じられたんや。それを支えたのは交易だけではないんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「小さな都市が栄えたもう一つの理由…それはなんですか?」
(#^.^#)「白い黄金や(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「塩ですね!」

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(#^.^#)「…(^^;し、白い黄金が莫大な富をもたらしたんや。それはドゥブロヴニクで最も重要な大聖堂に行けば分かるで。ここには人々が大切に守ってきた宝があるんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「扉の奥には黄金で装飾された宝物庫がありますね!」

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(#^.^#)「棚の一つ一つに収められているのは腕をかたどった入れ物や。中には聖遺物と呼ばれる宝が入っているんやで。聖遺物とはキリストや聖人の体の一部とされるものなんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ものすごい高値で取り引きされていたんですよね!」

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(#^.^#)「ドゥブロヴニクはそれを数多く所有するんや。莫大な富を誇った証しやで。その財政を支えたものが35km離れたこの入り江の奥にあるんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「塩田ですね!」
(#^.^#)「その起源は古代ローマ時代まで遡れるんや。かつて金にも等しい価値があるとされ白い黄金と呼ばれていた塩やで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「引き入れた海水を蒸発させて塩を取る伝統の手法が今も続いていますね!」

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(#^.^#)「塩田の背後の山には全長7kmもの城壁が張り巡らされているんや。14世紀にここを領地としたドゥブロヴニクが塩田を守るために築いたんやで。塩はドゥブロヴニクの最盛期、財源の優に1/3を占めていたんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「その塩を元手に交易を推し進め莫大な富を築いたのですね!」

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(#^.^#)「右手の建物は海外からの渡航者が多い交易都市ならではの場所なんや。感染症の侵入を防ぐ検疫所やで。17世紀の建物なんやが検疫自体は14世紀には行われていたんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「当時はペストが最大の脅威だった頃ですね!」

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(#^.^#)「感染が疑われる渡航者はここで40日間も厳しく隔離されたんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「早くから徹底した水際対策をとり市民の命を守っていたのですね!」
(#^.^#)「海に突き出した天然の岩場を活かした町造り、12kmもの大水路、そして交易都市には必要不可欠な検疫所。ドゥブロヴニクは都市の傑作として世界遺産になったんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「アドリア海の陽光は今日も赤い屋根を輝かせていますね!」

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オランダはオランダ人が造った!今もその原風景を残すキンデルダイクの風車網

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「今日もやってきました!世界遺産の時間ですよ~!!」
(#^.^#)「今日の世界遺産はオランダのキンデルダイクの風車網やで。オランダの西部にはライン川の支流がいくつも流れデルタ地帯を形成しているんや。そのライン川の支流の一つであるレック川のほとり、小高く盛られた堤の向こう側がキンデルダイクの村やで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「のどかな水面とオランダの水辺の集落…牧歌的でいいですね!」
(#^.^#)「風を受けて土手に立つ風車が回る様はかつてオランダで広く見られた原風景や。とはいえ19基もの風車が立ち並ぶ姿は今ではこのキンデルダイクだけなんやで。ちなみにキンデルダイクとは赤ちゃん堤防という意味なんや。その地名は赤ちゃんを乗せたゆりかごが洪水で堤防に流れ着いたことに由来しているんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「18世紀に築かれたんですよね、これ。300年近く前に造られたのに今も現役ってすごいですね。まさに風車が見せる絶景ですよ!」
(#^.^#)「見渡す限りの平坦な大地が続くオランダの正式な国名はネーデルラントや。低い土地という意味なんやで。その名が示す通り国土の1/4が海抜0m以下なんや(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「吹き付ける海風を活かして風力発電をしてますね。水路が縦横に走り幅の広い運河に沿って巨大な風車が並び立っていますよ!」
(#^.^#)「キンデルダイクは1km四方にわたって広がっているんや。奥に見える緑は牧草地やで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ここにオランダで最も多い19基の風車群があるんですね!綺麗です…」
(#^.^#)「この風車の群れは18世紀の半ばから20年の歳月をかけて築かれたんや。その目的は治水のためやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「洪水が起こらないように風車を使って排水しているんですね!」
(#^.^#)「粉挽きなどに使われていた風車を治水用に改良したんや。最盛期にはオランダ全土で1万基以上が回っていたんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「時代とともに数は減ってきましたけど、キンデルダイクでは今も19基が稼働しているんですね!」
(#^.^#)「これほどまとまった形で風車が残されている場所は他にはないんや。キンデルダイクは風車の村なんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「昔ながらの風車はどれもれんが造りで味がありますね!」

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(#^.^#)「屋根は水辺に生える芦で葺いているんや。高さは18mだから…ちょうど6階建てのビルくらいやな♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「1738と書いてありますけど…あの数字は何ですか?」

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(#^.^#)「あれはこの風車が造られた年が記されているんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「帆を貼った4枚の巨大な羽根で風を受け止め風車が回ってますね!でも、どうやって風車で洪水を防いでいるのですか?」

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(#^.^#)「まずは高低差に注目や。風車が立つ中央の運河より周りの土地が1.5mほど低いやろ?せやから低い土地の水を風車で汲み上げて運河に流し洪水が起こらないようにしているんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「運河はもともと排水路として造られたのですね!」
(#^.^#)「風車を何基も並べて水位が上がらないように調整したんやで。建屋の中では水車が水しぶきをあげ勢いよく回転しているんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「水車が回転することで水をかきあげるのですね!」

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(#^.^#)「一基で毎分1万リットルもの水を低地から運河にかきだすんや。風力を歯車で水車に伝え排水する…これがオランダで発明された排水用風車やで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「風車は排水ポンプ場なのですね!」

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(#^.^#)「風車が重要な役割を果たしているのは間違いないが、それだけではないんやで。風車と土手、水路のネットワークで洪水を防いでいるんや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「25mのプールの水なら19基の風車で2分ぐらいで排水できますね!」

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(#^.^#)「ここはオランダにある湿地の一つや。干拓される前のキンデルダイクはこんな感じで水浸しだったんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「これだけ水浸しだとそれぐらいの排水能力はいりますね…そのおかげで元々は湿地帯のこの一帯を干拓できたのですね!」

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(#^.^#)「干拓して村を造り周りの土地は牛や馬の放牧地にしたんや。干拓は10世紀頃から始まったんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「どうやって水を抜いていったんですか?」

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(#^.^#)「まず湿地を堤防で囲い水が流れ込まないようにするんや。次に水路を掘り水を抜いていくんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「でも、こうした干拓地って地盤が沈下しませんか?」
(#^.^#)「そこで風車の出番や。風車を並べて排水したんやで。オランダの国土の1/4は干拓地でそれは北海に面した西部に広がっているんや。キンデルダイクだけではなく大規模な干拓によって農地を生み出した場所も世界遺産になっているんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「それがこのベームステル干拓地ですね。ここの面積は山手線の内側より広い72㎢もあるんですよ!」
(#^.^#)「ここも元は浅い湖だったんや。そこに排水路を造り50基もの風車を並べ水を抜いたんやで。400年前に風車を利用して造った最も古い干拓地なんや♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「土を盛った堤防の下が農地になってますね。堤防より5mも低いですよ!」
(#^.^#)「排水した湖を1年間乾燥させて畑に変えたんや。ベームステルは水はけが良いから野菜や果物を育てているんやで。とはいえ干拓地を保つには絶えず水路の泥をさらい水の通りを良くしなければならないんや(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ここには今、8700人が住んでいるんですよ!」
(#^.^#)「水車がつくったオランダの干拓地に広がったものは野菜や果物だけではないんや♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「畑を色とりどりに染めているのはチューリップですね。オランダの国の花にもなっているんですよ!」
(#^.^#)「16世紀に当時のオスマン帝国から持ち込まれ栽培されるようになったんや。交配が容易で不思議な色や模様を生み出すことから市民が熱狂してチューリップブームが巻き起こったんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ベームステルは野菜や果物にチューリップで色とりどりなのにキンデルダイクはちょっと地味ですね…」

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(#^.^#)「キンデルダイク干拓地は湿った泥炭地なんや。この辺りは雨が降るとぬかるんで牛でも歩けなくなるほどに様変わりするんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「それだけ湿った土地ということなんですね!」

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(#^.^#)「せやから牧草を植え乳牛を飼育することにしたんや。この地では酪農が盛んなんやで」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ここに住む人たちは水という自然を知り土地を活かしてきたのですね!」

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(#^.^#)「乳牛からは毎朝、新鮮なミルクを絞っているんや。そのミルクで作られるのがオランダ伝統のゴーダチーズやで。13世紀にまで遡れる伝統のチーズや(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ゴーダチーズも風車があったから生まれたのですね!」
(#^.^#)「エダムチーズと並ぶオランダの代表的なチーズや。オランダでのチーズ生産量の60%を占めるんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「ずっと不思議に思っていたのですが…風は気ままですよね。どうやって風向きを捉えているのですか?」

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(#^.^#)「キンデルダイクに残された19基の風車の一つ一つには風車守と呼ばれる番人がいるんや。300年の間、風車を見守り風車を回し続けてきた人々やで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「朝一番の仕事は風が来るほうへ羽根を向けることみたいですね!」

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(#^.^#)「大きなウインチを踏み込むと4枚の羽根を取り付けた屋根が回転するんや。風車守の仕事の大部分が天気の予測なんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「天気予報を見ればいいんじゃないですか?」
(#^.^#)「…(^^;新聞とかコンピューターから判断するのではなく実際に目で見て天気や風の動きを知ることが重要なんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「な、なかなか難しそうなお仕事ですね…」

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(#^.^#)「羽根の向きが決まると次に帆を張るんや。羽根は15mもあるんやで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「帆は海洋国家だったオランダの帆船技術が活かされてますね!」

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(#^.^#)「帆の張り具合は風の強さで決まるんや。風の弱い日は羽根全体に帆を広げるんやで」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「かなりの体力勝負ですね。(#^.^#)さんにはこの仕事は無理ですよ、断言できます!」
(#^.^#)「…(^^;ほ、帆が風を捉えると風車が回り始めるんや。でも、風は気まぐれだから風向きが変わるとすぐに微調整しなければならないんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「常に風を正面で捉える必要があるのですね!」
(#^.^#)「風車守は風車の番人だからこの風車で暮らしているんやで(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「住み込みのお仕事だと遅刻の心配はなさそうですね。1階はリビングとキッチンになってますよ!」
(#^.^#)「家の真ん中を貫く巨大な装置こそがこの風車の中枢部や。屋根裏部屋の歯車が長い柱を回転させ風力を水車へと伝えているんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「北海から吹く風と風車の力によってオランダは築かれたのですね!」
(#^.^#)「そして300年もの間その傍らには風を読み風を力に変える風車守がいたんやで。このオランダにおいては水との戦いに終わりはないんや(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「オランダを造った風車は19世紀までは1万基も動いていたんですよ!」
(#^.^#)「そんな風車も今では1200基が残るだけなんや。もちろん水との戦いは今も続いているんやが、オランダの人々は風車に代わる武器を手に入れたんやで♬」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「それがこのアイセル湖の湖岸の町レマールにあるんですね!ここもすべて干拓地なんですよ!!」
(#^.^#)「町や畑を洪水から守っているのは湖と排水路の境に立つ赤レンガの建屋や」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「煙突が天高くそびえてますね!」

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(#^.^#)「この建物は20世紀に発明された現代の風車や。世界遺産にも登録されているヴァウダ蒸気ポンプ場やで(^^♪」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「風車に代わって石炭を燃やした蒸気で排水をしているのですね!」

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(#^.^#)「完成したのは1920年や。蒸気エンジンを4機並べて水揚げポンプを回していたんやで。動力は石炭から電気に変わったんやが、今でも現役なんやで♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「大雨が降ると湖へと水をかきだすのですね!」
(#^.^#)「もちろんキンデルダイクにも最新技術が導入されているんや。電力で動くポンプ場やで。水をかきあげる巨大スクリューで水位が調節されているんや(^^♪」

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꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「洪水を防ぐ新しい施設ですね!」
(#^.^#)「この巨大スクリューは風車の100倍もの水量を3.5mの高さにまで上げ排水できるんや。でも風車ももしもの時に備えて使えるよう残されているんやで。キンデルダイクの風車網は国土を自ら守ってきた人々の努力の結晶として世界遺産になったんや♬」
꒰⁎˃ᴗ˂⁎꒱「世界は神が創ったがオランダはオランダ人が造った…まさにその言葉のとおりですね!」

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