ハイコーストとクヴァルケン群島

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「本日も楽しい世界遺産の時間がやってきましたよ~!」
(#^.^#)「今日は北欧スウェーデンフィンランドにある世界遺産、ハイコーストとクヴァルケン群島やで♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「北欧ってことは…分かりましたよ!氷河とかフィヨルドとかですね!!」
(#^.^#)「微妙に外れやな…氷河が関わっとるのは間違いないが、ここは1万年前から大地が上昇し続けとる世界でも珍しい場所なんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ホントですか!で…どこにあるんですか?」

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(#^.^#)「…(^^;ボスニア湾を挟んでスウェーデンフィンランドの向かい合うエリアが世界遺産なんやで。まずはフィンランドクヴァルケン群島からやな…ここは5600もの島々からなる群島なんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「とてもユニークな景観ですね!細長い線のような島が沢山ありますよ!!」

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(#^.^#)「島が規則正しく平行に並ぶ様はまるで洗濯板みたいやな。島の幅は10mほどでわずかに海から陸地が出ている程度なんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「石がゴロゴロと転がっていますね!」

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(#^.^#)「島があるのは海底がくっきり見えるような浅瀬やで。ここでは毎年9ミリずつ土地が上昇しているんや。30年前の写真と見比べてみると一目瞭然やで♪島の周りの海は消え明らかに土地が広がっとるやろ?」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ホントに海が消えて生まれたんですね!すごく奇妙な島ですね!!」

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(#^.^#)「大地の上昇によりクヴァルケン群島では毎年1㎢も土地が増えとるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「1㎢って言われてもよく分かりません!」
(#^.^#)「…(^^;大雑把に東京ディズニーランド、二つぶんの土地が増えとるんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「東京ディズニーランドが二つになるなんて、すごく夢がありますね!」
(#^.^#)「それは置いといてやな…こんな場所もあるんやで♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「細長い湖がいくつも連なってますね!」
(#^.^#)「大地が上昇し島と島の間の海が閉ざされ湖になったんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「どうやってこんな地形が生まれたんですか?」

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(#^.^#)「かつてここには氷河があったんや。氷河は単にゆっくり流れているわけではなく、海底で土砂を押しながら細長い丘を作っといたんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「そういうのが繰り返され、いくつもの丘ができたってことですか?」
(#^.^#)「せや。その後、大地が上昇しこの地形が海面上に現れ細長い島になったんや。こういった大地の上昇はクヴァルケン群島だけで起こっとることやないで…ボスニア湾を挟んで向かい合うフィンランドスウェーデン、両国で起きとるんや。次はスウェーデンのハイコーストや!」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「入り組んだ海岸線と島が点在する景色がいい場所ですね!」
(#^.^#)「このハイコーストはクヴァルケン群島から対岸に75kmほどいったところにある景勝地や。ここも1万年の間に海岸線が高くなっとるで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「山を覆う森の中にぽっかりと空いた空間がありますね!」

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(#^.^#)「それはかつての海岸線やで。ここも大地が200m以上、上昇しとるんや。こういった海岸線の跡は山のあちこちにあるで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「地面を無数の石が埋め尽くしていますね!どれもこれも角が取れた丸い形ですよ!!」

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(#^.^#)「海岸にあった石は波に削られ長い年月で丸くなるんや。びっしりと石があるから木も生えんで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「土地が上昇するからハイコースト、高い海岸線っていう地名になったんですね!」

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(#^.^#)「せやで。ハイコーストは1万年ほど前、ほとんどが海の中やったんや。それが徐々に上昇してな…300mほど高くなったんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ってことはここでもディズニーランド級の土地ができつつあるんですね!」
(#^.^#)「クヴァルケン群島ほどではないんやが、ハイコーストでも新たな土地が毎年0.7㎢ずつ増えていっとるで♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「じゃあ入江のあるこの場所もその昔は入江と湖がもっと大きく広がっていて家もまばらだったんですか?」
(#^.^#)「せやせや。100年とちょっとの間に大地が上昇し、水が引いて土地が広がったんやで。そして畑や住宅が増えたんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ところで…どうしてこの二つの国で土地が上昇し続けているんですか?」
(#^.^#)「それはな…氷河の影響によるものなんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「やはりそうきましたか!」

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(#^.^#)「…(^^;かつて分厚い氷河が北欧全体を覆っていたんや。世界遺産となっているハイコーストとクヴァルケン群島はその中心地と言ってもええやろな」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「そんなに分厚かったんですか?」
(#^.^#)「厚さは最大で3000mぐらいあったと考えられとるで。1㎡あたり2700トンもの氷の重さが大地にかかっていたんや」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「2700トンって!小錦さんもびっくりですね!!」
(#^.^#)「この氷河期は11万年前から始まっとるんや。ハイコーストとクヴァルケン群島の大地は巨大氷河の重みで800mも沈んだんやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「それから暖かくなって氷河が溶け始め、重みから解放された大地は上昇を始めたのですね!」
(#^.^#)「せや。これを大地のリバウンドっていうんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「1万年もリバウンドし続けるなんて…すごいですね!」
(#^.^#)「この入り江の奥にある丸く美しい湖も元々は入江とつながっていたんやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「大地が上昇し間にあった小高い土地が水をせき止め湖ができたのですね!」
(#^.^#)「こうしたリバウンドは湖だけやなく山も作ったんやで。それがこのスキューレ山や。標高は296mやな」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「切り立った崖のような山ですね!」
(#^.^#)「かつて森より下は海の中だったんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「山頂からの眺めがすごいですね!この見下ろす景色すべてが海の底だったなんて…」

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(#^.^#)「山頂付近に昔の海岸線の位置があるで。ここの標高は286mや。1万年ほど前の海岸線はここだったんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「これが昔の海岸線だったなんてすぐには信じられないですね!」
(#^.^#)「せやな。昔は海の中だった岩肌に木がほとんど無く、山頂にだけちょこんと森があるのもこの山の特徴やな♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「そういえばそうですね!それにこの森、小さいけれど深い森ですよ!!」
(#^.^#)「それはな、大きな木が根を張るのに十分な土壌が岩山の山頂にあるからやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「どうして山頂にだけあるんですか?」

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(#^.^#)「1万年ほど前、ここは氷河の末端で山頂は海面から10mほどしか出てなかったんや。その小さな島の上に氷河が運んだ土砂が積もっていったんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「そして氷河期が終わり大地が上昇する間に山頂には木が生え森ができたのですね!」

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(#^.^#)「山頂を森が覆うことからスキューレ山は帽子をかぶった丘とも呼ばれているんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「可愛い名前ですね!」
(#^.^#)「もちろんハイコーストの島々にはここがかつて巨大な氷河に覆われていた跡も残っているんやで。それがこれや♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「なだらかな岩に無数の線がついてますね!」
(#^.^#)「それは氷河が流れながら岩を削った後やで。巨大な氷河がいかに重いのかは今も広大な氷河が残るアラスカを見るとよく分かるでな」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「氷河って大量の雪が降り積もり自らの重みで押しつぶされて氷になったんですよね!」
(#^.^#)「せやで。それが低い場所へとゆっくり流れていくんや。やがて氷河は海へとたどり着くんやが、その途中でこんなモノを残すこともあるで♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「おっきい岩ですね!」
(#^.^#)「氷河の上に落ちた岩が流れに乗って運ばれここに取り残されたんや。この岩のように氷河が運んだ石や岩を迷子石って言うんやで。なかでもこれはスウェーデン最大の迷子石や。高さは15m、重さは25,000トンやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「こんな巨大な岩が運ばれるなんて…すごいですね!」
(#^.^#)「ハイコーストにはさらに不思議な場所もあるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「海沿いの岩山に巨大な割れ目が走ってますね!」

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(#^.^#)「高さは40m、こんな割れ目が200mにわたって続くんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「走りがいがある割れ目ですね!」

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(#^.^#)「…(^^;この山は花崗岩でできとるんや。地下深くでマグマがゆっくりと冷えて固まるときにな、まっすぐなヒビが入るんや。その後の氷河期と大地の上昇によって割れ目が広がったんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「氷河とリバウンドの共同作業ですね!」

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(#^.^#)「もちろん大地の上昇は人々の生活にも影響を与えとるんやで。ここはハイコーストの中で最も美しいと言われるトリースンダ島や♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「入江に家が立ち並んでますね!なんだかゆっくりとした時間が流れているみたいです…」

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(#^.^#)「島の人々は船を使うんや。せやから海沿いに家を建てるんやが、300年ほど前はここが海岸線だったんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「随分と移動してますね!」
(#^.^#)「現在の海岸からは40mほど離れとるで。あそこに並んどるのは昔の家や」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「土地が上昇して海岸線が離れていくから、その度に新しい家を海沿いに立てているんですね!」
(#^.^#)「影響を受けるのは人間だけやないで。環境もや。かつての入江は湖になり湖はやがて湿地になるんやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「自然って本当にすごいですね!」
(#^.^#)「海が湿地になったことでここには特有の植物が生えとるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「それがこの花ですか?可愛いですね!」
(#^.^#)「ここに咲いているのはランの花やで。このランは養分として石灰分を必要とするんや。この湿地には貝殻があるから石灰分が豊富なんやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「海だった頃に豊富な貝が繁殖していたんですね!」
(#^.^#)「せや。湿地になって貝殻の石灰分が溶け出しランに適した土壌になったんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ここはハイキングにぴったりですね!」

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(#^.^#)「ハイコーストは今後1万年でさらに50mも上昇すると考えられとるんや。こことクヴァルケン群島は地球の歴史を表す貴重な場所として世界遺産になったんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「美しい海岸線は地球の歴史なんですね!」

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かつて海沿いにあったものの今は内陸にある遺跡があります(*゚∀゚)
森の中にある世界遺産サンマルラハデンマキ
それは現在の海岸線から15kmも内陸にあります
3000年前の古代人が住んでいた場所でした。
ここには青銅器時代の墓地遺跡が30以上もあります。
当時の人々は海沿いに住み石を積み上げてこうした塚を作りました
そして海の近くに死者を埋葬したのです。
青銅器時代から土地は30m近く高くなり今は森に囲まれている様を見ると、かつてここが海の近くだったなんて俄には信じられないですね(#^^#)

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スマホ版ではサイドバーのリンクが表示されないので各記事へのリンクページ(五十音順)を作りました(#^^#)

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ガラホナイ国立公園

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「今日もやってきました!世界遺産の時間ですよ~!!」
(#^.^#)「今日はスペイン領カナリア諸島にあるガラホナイ国立公園やで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「カナリア諸島って大西洋に浮かぶ島々ですよね?あれってスペイン領だったんですか?」
(#^.^#)「せやで。15世紀の末に後のスペイン王国の中核となったカスティーリャ王国が征服しとるんや。アフリカ大陸の北西に7つの島が並んどる諸島やな。ガラホナイ国立公園があるのはカナリア諸島ラ・ゴメラ島やで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「怪獣がいそうな名前ですね!」
(#^.^#)「…(^^;ラ・ゴメラ島は直径22kmほどの丸い島なんやで。海辺の平均気温は20℃くらいで温暖やな…島には21000人ぐらいが暮らしとるで♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「海岸線に断崖が続いてますね!これは事件の現場になりますよ!!」
(#^.^#)「…(^^;ラ・ゴメラ島は溶岩でできた火山島なんや。そもそもカナリア諸島そのものが火山活動によって誕生したんやで。特に島の北部の崖は表情豊かなんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「確かにただゴツゴツしてるだけではないですね!岩肌に走ってるこの縦の筋…まるで柱が無数に密集しているようですね!」

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(#^.^#)「これはな、柱状節理と呼ばれるものやで。柱状節理は溶岩が固まる過程で生まれたものなんや。溶岩は時間をかけて冷え固まると規則正しく柱上に亀裂ができるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「まるでパイプオルガンみたいですね!」
(#^.^#)「これを見たスペイン人も同じことを感じたんやろうな…彼らはこの崖をロス・オルガノスと名付けたんや。スペイン語でパイプオルガンという意味やで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「今も昔も感じることはそんなに変わらないんですね!」

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(#^.^#)「火山活動の痕跡はここだけやないで。森に包まれた山頂付近にもあるんや♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「巨大な岩がいくつもありますね!」

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(#^.^#)「これらの岩はかつての溶岩ドームなんやで。まず、粘り気の強いマグマが盛り上がり固まってな…その後で侵食により硬い部分だけが残り岩山になったんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「こんなにも巨岩があるのはマグマがあちこちで上昇したってことなんですか?」

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(#^.^#)「せや。今でも活発に活動している火山もあるんやで。それが隣のテネリフェ島にあるテイデ山や♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「日本の富士山によく似た山ですね!」
(#^.^#)「標高も富士山に近い3718mなんやで。大西洋では一番高い山や。テイデ山とその周辺はテイデ国立公園になっといてな、ここも世界遺産なんやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「火山ガスが噴出してますね…さすが活火山です!」
(#^.^#)「ラ・ゴメラ島は火山島、そしてテネリフェ島も火山島。とくれば…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「カナリア諸島は火山島の連なりなんですね!」
(#^.^#)「せやせや。ここには東に移動するプレートの下にマグマが噴き出すホットスポットがあるんや。そして大きな噴火の度に島が生まれたんやで。せやから七つの島が東西に並んだんや♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「それがカナリア諸島の成り立ちなんですね!」
(#^.^#)「ガラホナイがあるラ・ゴメラ島ができたのはおよそ1100万年前のことやと考えられとるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「でもこの島って不思議ですね!岩がちな島の大部分は乾燥してるのに山の上の方は緑豊か…なにかおかしくないですか?」

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(#^.^#)「ええとこに気がついたな!その不思議こそがガラホナイを世界遺産にしたんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「伊達に世界遺産を勉強しているわけではないですよ!」
(#^.^#)「ラ・ゴメラ島でそんなに雨が降らないのは間違いないんや。海辺の乾燥地帯では砂漠と同じくらいの降水量のところもあるぐらいやからの。あそこに森をもたらしたのは雲やで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「そんなに都合よく雲ができるんですか?」

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(#^.^#)「となりの島からラ・ゴメラ島を見るとな、島の上空に帯状の雲が水平にたなびいているのがよく分かるんや。このあたりでは高度1000m付近にこのような雲が発生するんやで。それは山の高さとほぼ同じなんや♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「つまり山と雲の高さがたまたま同じくらいだったから山の上の方に森が生まれたってことですか?」
(#^.^#)「それだけやないで。カナリア諸島の上空には一年中同じ向きの風が吹いとるんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「貿易風ですね!」

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(#^.^#)「せや。それでな、この貿易風は北半球では北東から南西に吹くんや。特に高度1000m付近の風は湿気が多く、この風が海上に発生した雲を島に運んでくるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「毎日のように現れる雲が湿気をもたらし、雨があまり降らないガラホナイの地にこの不思議な森を産んだんですね!」

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(#^.^#)「ここまでくると森が島の北側に偏っているのも簡単に理解できるでな」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「北東から風が吹くからですね!」
(#^.^#)「雲はこの地にコケに覆われた幻想的な森を産み出しただけじゃあないんやで。この島には1年でわずか20日ほどしか見られない美しい自然現象があるんや♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「すごいですね!雲が山の尾根を越えて滝のように流れ落ちてますよ!!」
(#^.^#)「滝雲やで♪この現象が起きるにはいくつもの条件が必要なんや」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「どんな条件ですか?」
(#^.^#)「まず、山と同じくらいの高さに水分量の多い雲が発生することや。この時、上空には暖かい空気の層がないとだめなんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「それだと雲が山と暖かい空気の間に閉じ込められちゃいますね!」
(#^.^#)「こういう状態になった時に強い風が吹くと逃げ場のない雲は山の尾根に沿って流れ落ちていくんや。この滝雲も貿易風が運んできた雲なんやで♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「とっても神秘的な光景ですね!」
(#^.^#)「そしてこの水平にたなびく雲が産み出したものが山の上だけにある森なんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「雲の話ですごく盛り上がっちゃいましたね!」

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(#^.^#)「…(^^;雲の湿気によって育まれた森は一年の間ずっと緑の照葉樹なんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「うっそうと茂ってますね!なんだかワクワクしてきました!!」
(#^.^#)「この森は少なくとも1万年以上続いていると考えられとるんや♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「まさに太古の森ですね!」

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(#^.^#)「多くの木がコケに覆われとるやろ?このコケが湿気を捕らえ森を潤したんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「コケさまさまですね!」
(#^.^#)「かつて照葉樹の森はヨーロッパ南部に広く分布していたんやで。でも、氷河期にそのほとんどが失われてしまったんや…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ここは大丈夫だったんですか?」

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(#^.^#)「カナリア諸島には氷河が及ばなかったからの…それで生き残ることができたんや。といってもこの地が木々にとっての楽園ってわけでもないんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「どうしてですか?」
(#^.^#)「確かに雲は森を潤してくれるが、日の光を遮ってしまうものでもあるんや。せやから木々はわずかな光を求め身をよじるように枝を伸ばすんやで。それでも木々の寿命はそんなに長くはないんや…」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「厳しい世界なんですね…」
(#^.^#)「そんな森の中に樹齢が数百年という巨木があるんやからすごいでな!」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ホントですか!まさに木の王様ですね!!」

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(#^.^#)「それがこれ、この地域の固有種ビニャティゴや。何本も生えているように見えるけど、一本の木なんやで。古い幹が朽ちても新しい幹を次々に作ることで命を繋いできたんや♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「一つの根で何百年も生き続けている木は威厳がありますね!」

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(#^.^#)「今さらやけど…森を降りるとそこにははからっからに渇いた世界が広がっとるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「確かに今さらですね!」
(#^.^#)「はたしてそうかな?」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「むむっ…よく見ると海沿いにも関わらず緑豊かな場所がありますね!」
(#^.^#)「畑やで♪しかも育てているのはバナナやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「ちょっと待ってくださいっ!ここは雨がほとんど降らない荒涼とした岩の島ですよね?そもそも熱帯で栽培されることが多いバナナなんて無理じゃないですか?」
(#^.^#)「ついさっき見てきたガラホナイの森を潤す水、それは雲が運んだものや。そして雲は小さな水の粒が集まったものやで。それを集めてくれるのがコケなんや」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「コケが雲を水滴にしているんですね!」
(#^.^#)「せや。雫はやがて清流となり雨がそれほど降らないこの島でも豊かな流れが生まれるんや。この島では標高が下がれば森は途絶えるが、水の流れが途絶えることはないんやで♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「森の水が麓に暮らす人々の暮らしを支えているんですね!」
(#^.^#)「森は天然の貯水タンクなんや。水が豊富にあるからこそ雨の少ない海沿いに畑が生まれ、様々な作物が栽培されるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「もともと温暖な島だから水を大量に必要とするバナナも作れるんですね!」

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(#^.^#)「平らな土地が少ないから段々畑になっとるのもええな♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「のどかな景観ですね~♪」
(#^.^#)「世界でも貴重な照葉樹の森を育む高地と岩だらけの乾燥した低地。ラ・ゴメラ島は二つの顔を持つ島やで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「雲が織り成す不思議な島ですね!」

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7つの島からなるカナリア諸島は大西洋のハワイと言われています(*゚∀゚)
カナリアス諸島ともいうそうですよ。
鳥の一種であるカナリアの名は原産地のひとつであるここにちなんでいます
このCanariaですが…ラテン語で犬という意味です。
こんな名前がついたのには二つの説があります(^○^)
かつて生息していたアザラシ(ラテン語で海の犬と呼ばれる)に由来するという説。
古代ローマの学者、大プリニウスが島に多くの野犬がうろついていることを最初に伝えたことでその名がついたという説。
どちらにせよ面白いですね♬
もちろんカナリア諸島自治州の紋章には七つの島々をはさんで一対の犬が描かれているんですよ(#^^#)

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スマホ版ではサイドバーのリンクが表示されないので各記事へのリンクページ(五十音順)を作りました(#^^#)

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シュリー・シュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「本日も楽しい世界遺産の時間がやってきましたよ~!」
(#^.^#)「今日はフランスにあるシュリー・シュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷やで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「シュ、シュリ?…け、渓谷ですよね…自然が綺麗な所なんですか?」
(#^.^#)「うんにゃ。このロワール渓谷は川沿いにある城が世界遺産なんや。ロワール川は全長1020km、南フランスのセヴェンヌ山地を水源とするフランスで最も長い川なんやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「大西洋に注ぎ込む川って地図上で見ると変な感じがしますね!」
(#^.^#)「せやな。上に流れているように見えるもんな…世界遺産はその中流域にある200kmほどのエリアや。川沿いにはおよそ140もの古い城が立ち並んどるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「お城を建てるのは王様や貴族の方々ですよね…どうしてここを選んだんですか?」
(#^.^#)「ここは温和な気候と豊かな自然に恵まれた風光明媚な土地なんや。それで古くから王や貴族たちに愛されてきたんやで♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「豊かな水がのどかな風景と華やかな文化を生んだのですね!」
(#^.^#)「せや。今回は特に知っておきたい六つの華麗な古城を訪ねロワール渓谷の魅力に迫るで♪まずはこれや!」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「川沿いにある古いお城ですね!」

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(#^.^#)「14世紀、今から600年以上前に建てられたシュリー・シュル・ロワール城やで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「塔と城壁に囲まれた砦のような佇まいですね!かっこいいです!!」
(#^.^#)「この城は歴代シュリー公爵の居城だったんや。ここにシュリー城が築かれたのはロワール川を渡ることができる貴重なポイントの一つを支配するためやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「戦略上の基本の基ですね!」
(#^.^#)「この地の要塞化は遅くとも11世紀初期には始まったと考えられとる。その後、歴代の主たちは少しずつ本丸や塔を増築していき今のようなシュリー城になったんやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「お堀に直接建てられているのが特徴ですね!」
(#^.^#)「入場料を支払うとお城の中を見学することもできるで。タペストリーやシュリー家代々の肖像画、17世紀の家具など貴重な品々を見学することができるんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「見所が沢山ありますね!」

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(#^.^#)「お次はこれ、ヴィランドリー城や♪16世紀に建てられた城やで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「川のほとりにある綺麗なお城ですね!」
(#^.^#)「ルネサンス様式の城やで。この渓谷で見られる城の中では新しい方や。この城には今でも城主が住んどるんやで。このヴィランドリー城は美しい庭がある城として知られとるんや♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「この庭、すごいですね!庭を縁取る緑と季節の花々がとっても色鮮やかです!!」
(#^.^#)「この城の庭園は貴重やで。なにせ当時の姿を今に伝えてくれとるからの」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「他の庭園はそうではないのですか?」
(#^.^#)「残念ながらロワールに残る庭園の多くは建てられた頃の姿を残しとらんのんや…それはともかく、この華麗で美しい庭園を生んだのは豊かな水なんやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「確かに場内には水路が張り巡らされてますね!」
(#^.^#)「この水は地下から汲み上げたものや。ここは川のほとりやからな…地下水が豊富なんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「川沿いの地形や環境を上手く利用してお城を作ってるんですね!」
(#^.^#)「ええこと言うでな。この庭はな、階段式のテラスで三つに分けとるんやで。上から順に水の庭園、花の庭園そして菜園や」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「一番上にあるのが水の庭園ですね!これは何をしてるんですか?」
(#^.^#)「地下水は冷たすぎるからな…まずはこの池に貯めて水温を上げるんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「その水を下のテラスへ流し花の庭園や菜園を潤すのですね!」

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(#^.^#)「せやせや。水を操る技術がこの華麗な庭園を生んだんや。それにしても…九つの正方形からなる幾何学模様が実に美しいでな♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「これ、育ててるのは野菜や果実ですか?」
(#^.^#)「せや。美しさだけでなく実用も兼ねとるんや。薬草も植えとるで。ちなみにここで育てられた野菜は城内のレストランやカフェで振舞われとるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ハーブやバラの苗を購入することもできるそうですよ!」

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(#^.^#)「次の城に行くで~♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「はいっ!」
(#^.^#)「水の豊かなロワール川にはいくつも支流があるんや。その支流の一つシェール川にロワールで最も美しいと言われる古城があるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「川の上に建っているんですね!こんな不思議なお城、初めて見ました!!」

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(#^.^#)「シュノンソー城やで。のどかな風景が広がるロワール渓谷は古くから王や貴族が暮らしフランスの庭と呼ばれてきたんや。川に架かる優雅な城はこの庭に相応しいでな♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「どうして川の上にお城を建てたんですか?」
(#^.^#)「シュノンソーが建てられたのは16世紀になってからや。初めは水辺に立つ小さな城だったんやで。シャルル8世の侍従、トマ・ボイエによって建てられたんや。といっても監修をしたのはボイエの妻、カトリーヌ・ブリコネーや。せやから城の佇まいや内装には女性らしさを感じるでな」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「奥さんがここを気に入って建てたんですね!それ、すごく分かります!!」
(#^.^#)「せやな。彼女はフランソワ1世をはじめフランスの貴人をこのシュノンソーに招待しとるで♪その後、いろいろあってこの城の主はアンリ2世の愛妾、ディアーヌ・ド・ポワチエになったんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「お妾さんにこんないい所を与えるなんて…これは色々ありそうですね!くふふふ…」

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(#^.^#)「…(^^;ディアーヌもこの城と川沿いの眺めをとても愛したんや。彼女は対岸の森に渡るためにアーチ型の橋を架けさせ、城を向こう岸と結んだんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「橋があると何かと便利ですからね!」
(#^.^#)「その後、いろいろあってやな…シュノンソーの城主はアンリ2世の王妃、カトリーヌ・ド・メディシスになったんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「いろいろ!色々ってなんですか!!」

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(#^.^#)「話すと長くなるから割愛するで♪カトリーヌが城主の時に橋を覆うように回廊が増築されたんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「広い回廊ですね!こんなに広い回廊が対岸まで続いているなんて…すごいですね!!」

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(#^.^#)「日差しがたっぷり入るように大きな窓をいくつも作っているから明るいでな♪ディアーヌとカトリーヌは城を増改築しただけでなく庭も作っとるんやで。この広い庭園はディアーヌの庭や」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「洗練された美しい庭ですね!」
(#^.^#)「こっちはカトリーヌの庭や。彼女はイタリアの名門メディチ家から嫁いだ王妃なんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「この庭も美しいですね!甲乙つけがたいです!!」

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(#^.^#)「シュノンソーは時代の流れとともに姿を変えてきたんやが…代々の主は女性だったんや。せやからこの城は別名、女性たちの城と呼ばれとるんやで。森の緑を映す緩やかな流れの中に城を建て、そこから向こう岸に橋を架けさらに橋を覆うように回廊を造る…その発送は女性ならではのものかもしれんな」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「優雅という言葉がピッタリなお城でしたね!」

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(#^.^#)「次の城は森の中にあるシャンボール城や♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「これまでのお城とは違いますね!」
(#^.^#)「深い緑に囲まれたロワール川流域で最大の城やで。設計したのは万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチや!どや!!」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「奇抜なお城ですね!さすがダ・ヴィンチさんですっ!!」

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(#^.^#)「16世紀、当時の国王フランソワ1世はこの城の建設のため当時最先端だったイタリアの建築家や職人を呼び寄せたんや。国の富を惜しげもなく注ぎ込んだやで。そして完成したのが形や大きさの違う塔が林立する奇抜なデザインの城だったんや…さすがダ・ヴィンチ!どや!!と言いたいところやがシャンボール城の設計はドメニコ・ダ・コルトナによるものなんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「えっ?えぇぇぇーーー???」

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(#^.^#)「ま、まぁ…建設の間にかなりの変更が加えられとるからな。ダ・ヴィンチシャンボール城の設計に関与していたと考えられとるんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「び、微妙な感じですね…」
(#^.^#)「それはおいといてやな…この城の最大の特徴はゆうに100を超えて立ち並ぶ塔やで♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「こんなに塔がひしめきあっているのは初めてですよ!塔フェチだったんですか?」
(#^.^#)「違う…(^^;この城にはな、王の居室をはじめ440の部屋があるんや。せやから部屋や回廊など…様々な場所に暖炉があるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「つまり屋上の塔は暖炉の煙突なんですね!」

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(#^.^#)「せや。煙突は全部で282本あるんやが、それを数本ずつまとめて塔の中に隠したんや。でもな、屋上の中心にある塔…あれは煙突ではないんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「煙突じゃなければなんなんですか?」
(#^.^#)「あの塔の下には万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチが考案したとされる斬新なデザインの階段があるんや!どや!!」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「すごいですねっ!」
(#^.^#)「まぁ、ダ・ヴィンチが設計した…という確かな証拠はないんやけどな」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「えっ?えぇぇぇーーー???」
(#^.^#)「ええリアクションしとるな!流石やで♪そうはいってもあんな斬新なデザインの階段、ダ・ヴィンチ以外には無理やと思うで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ど、どんな階段なんですか?」

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(#^.^#)「この階段はな、二重の螺旋階段になっとるんや。各階に登り口が二つずつある複雑な構造なんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「つまり二つの螺旋階段を重ね合わせたってことですか?」
(#^.^#)「せやな。今、小窓から人が見えとるやろ?あれは手前にある階段とは別の階段を歩いているんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「複雑ですね…」

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(#^.^#)「違う登り口から階段を上がればお互いが途中で出会うことはないんや。この二重螺旋階段を城の中央に設置し、それぞれの階段で屋上まで登れるようにしたんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「すごいですね!こんなのダ・ヴィンチさんにしか出来ないですよ!!」
(#^.^#)「当時、最先端だったイタリアのルネサンス様式をフランスで最初に取り入れた城がこのシャンボールなんや♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「フランソワ1世も大満足ですね!」

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(#^.^#)「満足していたのは間違いないんやが…フランソワ1世はここを居城にはしとらんで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「えっ?えぇぇぇーーー???」
(#^.^#)「…(^^;そ、そもそもこの城は狩りを楽しむために建てた離宮なんや。せやからフランソワ1世がここ滞在することはほとんどなかったんやで。王の主な居城はブロワ城とアンボワーズ城だったんや」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「で、でも満足してたんですよね!」
(#^.^#)「せやで。当時、宿敵だったカール5世をシャンボールに招待して見せびらかした…って話が残っとるぐらいやから大満足なんやで。まさに自分の富と権力の象徴やからな♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「じゃあどうして!」
(#^.^#)「離宮として建てられたシャンボールには外敵からの防御を意図した構造物があまりないんや…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「そう言えば堀はあるけど塀がないですね!居城にするには危ないかもしれませんね!!」
(#^.^#)「それからイタリアのルネサンス様式を取り入れたのもあまり良くなかったんや。開き窓や外廊下、屋上の広大なオープンスペース…こういうのは寒冷な中央フランスには合ってなかったんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「寒いときは走りましょう!」

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(#^.^#)「…(^^;さらに城の周りには村や集落がなかったから狩りの獲物以外にはすぐに食べ物が手に入らなかったんや。せやからこの城を使うときには食べ物を大量に運んどいたんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ここってすごく不便なんですね…」
(#^.^#)「その後のシャンボール城は歴代の主によって改修されたこともあれば、放置され荒れ果てていた時もあったんや。今はフランス政府が主となり城は修繕されロワール渓谷でも屈指の観光地になったんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「美しいけどちょっと残念なお城なんですね!」

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(#^.^#)「次の城はあのフランソワ1世が居城にしていたアンボワーズ城やで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「川沿いに建つ綺麗なお城ですね!」
(#^.^#)「見ての通りアンボワーズ城はロワール川を見渡す高台に建てられとるんや。今でこそ橋が架かっとるが…橋がなかった頃、ここは浅瀬だったんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「交通の要衝ですね!」

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(#^.^#)「せや。元々ここには堅固な要塞があったんや。城はその要塞をもとに造られたんやで。その頃はフランス王家のものではなかったんやが、色々あって王家の手に渡ったんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「それから歴代の王様の居城になったんですか?」
(#^.^#)「せやな。このアンボワーズ城は歴代フランス王に愛され様々な改修が行われたんや。その改修にはシャンボール城のときに出てきたドメニコ・ダ・コルトナも関わっとるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「て、ことは…」

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(#^.^#)「もちろん万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチも関わっとるで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「やっぱり~!」
(#^.^#)「16世紀のはじめ頃、時の国王フランソワ1世がイタリアからダ・ヴィンチをこの城に招いたんや。フランソワ1世は自身が幼年期を過ごしたクロ・リュセ城にダ・ヴィンチを住まわせ、アンボワーズとクロ・リュセを地下通路で繋いだんやで。王はダ・ヴィンチと毎晩のように語らい多くを学んだと言われとるで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「仲が良かったんですね!」

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(#^.^#)「晩年を迎えていたダ・ヴィンチがクロ・リュセで過ごしたのはわずか3年間や。死後、彼の遺体はアンボワーズ城の隣に建てられたサン・テュベール礼拝堂に埋葬されたんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「この時代はなんだか輝いているように感じますね!」
(#^.^#)「当時のロワールはフランス政治の中心やったからな…華やかな宮廷文化も生まれたんやで。アンボワーズは栄光の頂点にあったんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「な、なんか嫌な予感がするんですけど…」

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(#^.^#)「この後のアンボワーズは坂道から転げ落ちるように凋落していくんや。16世紀の半ばに宗教対立と王家の主導権争いから凄惨な事件が起こっての…それ以降、ここに王が戻って来ることはなかったんや。それからのアンボワーズは主はいるが放置されたり刑務所として使われたり城のかなりの部分が取り壊されたり…ろくでもない使われ方しかしとらんな」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「落差が激しいですね…」
(#^.^#)「今はオルレアン家の当主がサン・ルイ教会を通して城を管理しとるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「こうして綺麗なお城を見られて良かったですね!」

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(#^.^#)「さあ、いよいよ最後の城やで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「は~い♪川沿いに広がるぶどう畑が綺麗ですね!」
(#^.^#)「宮廷での宴に欠かせないものがワインや。ロワール川の流域にはワインの産地がいくつも生まれたんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ぶどう畑の向こうに見えるのが目指すお城ですか?」
(#^.^#)「せや。この城はフランス存亡の危機を救ったシノン城や」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「これまでのお城と違って要塞のような無骨なお城ですね!」
(#^.^#)「この城が建設された時期はだいぶ前やからな。ヴィエンヌ川とロワール川の合流地点の高台に建てられたんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ここも交通の要衝なんですね!」

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(#^.^#)「ロワール渓谷に宮廷文化が花開く前、100年にわたる戦乱の時代があったんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「100年戦争ですね!」
(#^.^#)「おっ、流石やな♪その当時、フランスは劣勢どころか存亡の危機にあったんや。攻め入るイングランド軍にフランス軍は敗走を続け、フランスの命運が尽きるのは時間の問題やと思われといたんや…」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「そこへ救世主として現れたのがジャンヌ・ダルクですね!」
(#^.^#)「当時のシノン城はフランス軍が拠点としていた城だったんや。今はもうないが、ここには大広間があったんやで。ジャンヌはここで後の国王シャルル7世に謁見しフランス軍に加わるんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「フランスを救え!彼女は神の声を聞いたんですよね!!」
(#^.^#)「まだ17歳の少女だったんやから…すごいでな!勝利の女神を得たフランス軍は劣勢を跳ね返しこの戦争に勝利するんや」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「長く続いた戦乱は収まり華やかな時代を迎えたんですね!」
(#^.^#)「とは言えこの川沿いの丘にそびえる城が脚光を浴びるのはここまでや。それ以降のシノン城は刑務所として利用されたり放置され荒れ果てたり…時には修築されたこともあったが、歴史の表舞台からは姿を消すことになるんや…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「フランスを救ったお城なのに…残念ですね」

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(#^.^#)「今回はそれぞれに歴史がある六つの城をかなり割愛してさらっと話したんやが…興味が湧いたら詳しく調べてほしい♪ホントに面白いから!」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「時代と文化を映す貴重なお城があるロワール川は宝石箱のように美しい川ですね!」

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上では紹介できませんでしたが、アゼ・ル・リドー城も魅力的な城です(*゚∀゚)
この城はロワール川の支流の一つであるアンドル川の中州に建てられました♪
城の基礎の部分は直接水の中に建築されています。
まるでアンドル川に浮いているかのような佇まいですね(^○^)
19世紀のフランスを代表する小説家であるバルザックはアゼ・ル・リドーを「アンドルにきらめくダイヤモンド」と称したそうです(#^^#)

ハルシュタットの文化的景観

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「さあ!今日の世界遺産はどこですか?」
(#^.^#)「今日はオーストリアハルシュタットやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「山の麓にある綺麗な町ですね!まるで湖に姿を映しているみたいです!!」

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(#^.^#)「世界一美しいと謳われる湖畔の町、ハルシュタットや♪自然と調和した街並みが芸術的なたたずまいを見せとるでな♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「で、ハルシュタットはどこにあるんですか?」
(#^.^#)「(オーストリアと言ったはずやが…(^^;)アルプスの東の端、オーストリアザルツカンマーグート地方やで。断崖の下の少し突き出たところがハルシュタットの町や。このハルシュタットの一帯と背後にそびえるダッハシュタイン連峰が世界遺産なんやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「この町、すごいですね!断崖と湖の間にある急勾配の斜面に家が建ってますよ!!」
(#^.^#)「だからこそハルシュタットは世界一美しい湖畔の町と言われるんや。もちろん利用できる土地は狭い…それを有効活用するために多くの建物が3、4階建てなんやで♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「この広場、斜面に合わせて上手く作られてますね!」
(#^.^#)「急な階段や路地の周囲に家々が折り重なるように立っとるでな。この小さな町におよそ900人が住んどるんやで♬」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「みんなお隣さんですね!ところで…この断崖の町はどうやって出来たのですか?」
(#^.^#)「この地形、そしてこの町を作ったのは氷河やで。ハルシュタットの奥、青い湖の向こうにそびえるダッハシュタイン連峰が氷河の源や」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「夏でも雪が解けないんですね!」

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(#^.^#)「せやな。そもそもダッハシュタイン連峰は20×30kmもの広大な面積があるんや。そこには2500m級の山頂群が数十個あるで。その最高峰は2995mやな。山頂群の中でも南から南西部にあたる地域は特に高いんや。北から眺めるとダッハシュタイン連峰は氷河に覆われ、そこから数々の頂が突き出ているように見えるでな。逆に南側から見るとほとんど垂直で谷底に落ち込んでいるように見えるで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「つまりいくつもの峰を持つ雄大な山なんですね!」

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(#^.^#)「…(^^;鋭く切り立つ峰々の中に十字架が立っているところがあるやろ?そこが山頂や」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「湖側の斜面に氷河がありますね!これが氷河の源ですか?」
(#^.^#)「せや。ダッハシュタインに降り積もった雪は万年雪になるんや。それでな、氷河は万年雪が固まって氷となったものなんや。やがて氷河は自らの重みで山肌を削りながらゆっくりと流れ出す…そして地形を変えていくんや♬」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「ハルシュタットの湖は氷河が削った谷に水が溜まってできた氷河湖なんですね!」
(#^.^#)「せやせや。左右から迫る断崖も氷河が流れながら削ったものなんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「氷河が作った断崖の最中に町を築くなんて…胸熱ですねっ!」

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(#^.^#)「氷河が造り出すのは地形だけやないで。自然の芸術も造り出すんや♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「これは…氷の塊ですか?おっきいですね!青く輝いていて綺麗です!!」
(#^.^#)「高さは10mほどやで。この巨大な氷の塊は標高1300m付近の洞窟の中で見られるんや。春になると雪解け水が洞窟の中へ染み込んでくるんやが、洞窟の奥は春なのに氷点下なんや」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「ということは水は再び氷になって積み上がるんですね!」
(#^.^#)「せや。春の雪解け水がダッハシュタインの山中に造り出す芸術やで♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「ハルシュタットが美しい所なのは分かりましたが…どうしてこんな辺鄙な所に住んでるんですか?」
(#^.^#)「ここにはな、山が人にもたらす大きな恵みがあるんや。かつてそれは白い黄金と呼ばれたんやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「黄金ですか!すごいですね!!」

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(#^.^#)「…(^^;ここはハルシュタットから北へ35kmほど行ったところや。この鉄道は100年ほど前に木材を運ぶために建設されたんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「可愛いですね!でもこれ、どこかで見たことがあるような…」
(#^.^#)「映画『サウンドオブミュージック』にも登場した鉄道やで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「分かりましたよ!その木材が白い黄金なんですね!!」

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(#^.^#)「ちがうで♪まずはこの大パノラマを見ろ…話はそれからだ!」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「綺麗ですねぇ…はいっ見ましたよ!」
(#^.^#)「…(^^;この一帯はな、ザルツカンマーグートと呼ばれる地方なんや。ザルツカンマーグートとは塩の取れる領地という意味や。その名の通りここは塩の宝庫なんやで♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「白い黄金とは塩のことだったんですね?」

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(#^.^#)「せや。ここに住む人々は地下に眠る岩塩を採掘してきたんや。中でも豊富な採掘量を誇ったのがザルツカンマーグート地方の奥地にあるハルシュタットや。決して便利とは言えないこの土地で3000年以上も前から暮らしてきたんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「3000年も前から!すごいですね!!」
(#^.^#)「町の背後の崖を登ったところに岩塩を掘るための坑道、岩塩坑があるで。緑の中に立っているのが採掘用の施設や」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「この下に3000年続く岩塩坑があるんですねっ!」
(#^.^#)「ここが入口や。採掘は今も続いとるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「もしかして…あの周りよりも少し白い層が岩塩ですか?」

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(#^.^#)「せやで。こっちは3000年ほど前の階段や。この坑道に残る一番古い痕跡やで。ここから岩塩を運び出していたんや♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ちょっと待ってくださいっ!塩が金にも等しい貴重品ならば…ですよ?塩の取引で大金持ちになった人がいるんじゃないですか?塩田王とか!!」
(#^.^#)「ええとこに気がついたな!塩田王じゃあないけど白い黄金の恩恵に大きく預かった国があるで。ハプスブルク帝国や♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「オーストリアのウィーンに都を構えた広大な帝国ですね!」
(#^.^#)「せや。16世紀頃に最盛期を迎えた帝国や。そしてそのシンボルがシェーンブルン宮殿や。このシェーンブルン宮殿世界遺産なんやが今日の主役はハルシュタットやから割愛するで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「荘厳な宮殿ですね!大金持ちだったのがよくわかります!!」
(#^.^#)「岩塩の採掘から製塩、交易まで全てをハプスブルクが独占しといたからの。帝国が誇った莫大な富を支えたのがザルツカンマーグートの塩だったんや♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ところで…どうしてアルプスの山の中で塩が取れるのですか?」
(#^.^#)「それはな、ここがかつて海の底だったからや。その証拠がハルシュタットの湖を見下ろす山の中腹にあるで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「この白い岩のことですか?所々におっきい穴が開いてますね!うっかり落ちたらタイヘンですよ!!」
(#^.^#)「岩の正体は雨水に溶けやすい石灰岩や。その巨大な穴は長い間、水に侵食されてできたんや。ほれ、岩場をよく見てみ」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ハートのような形が見えます♪」

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(#^.^#)「牛のひづめと呼ばれとるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「牛のひづめって…」
(#^.^#)「…(^^;大きさは色々あるが、二枚貝の化石なんや。こうした石灰岩の岩場でよく見られるものやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「昔々は海の底だったからこんな山の上に貝の化石があるんですね!」
(#^.^#)「今から約3億年前のことや…海の一部が切り離され塩水の湖になったんや。やがて湖は結晶化し岩塩の層ができたんやで♬」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「分かりましたよっ!その後、再び海に沈んだんですね?」
(#^.^#)「せや。そして、岩塩の上に貝などの死骸が堆積し石灰岩の層ができたんや。それからこの一帯は隆起しアルプス山脈になったんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「こういうのを見ると地球は生きてる!って感じちゃいますね!!」
(#^.^#)「アルプスの塩で栄えたハルシュタットやが…ここの魅力は塩だけじゃあないんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「綺麗な湖ですか?」

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(#^.^#)「当たらずといえども遠からずやな。ハルシュタットの人々は山で岩塩を掘り湖で漁をして暮らしてきたんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「これ、舟屋ですね!昔ながらの風情を感じますね!!」
(#^.^#)「小屋から船で湖に漕ぎ出し漁をしとったんや。マスが獲れるみたいやで♪ただ、今はそんなに盛んではないみたいやな…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ちょっと残念です…」
(#^.^#)「山中から掘り出した岩塩やが…かつては小舟で町から運び出していたんやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「湖から川を下り下流の大きな街へ運んでいたんですね!」
(#^.^#)「とはいえ、湖から連なる川の流れはかなり急なんや。命の危険もあるで♬」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「そうなると陸路で行くしかないですね!走りましょう!!」
(#^.^#)「ハルシュタットの背後には険しい崖が迫っとるからの…陸路も無理なんや。そもそも陸路で運べんかったから水路で運んどいたんやで。まぁ、どちらにせよ重い岩塩をそのまま運ぶのは大変な作業なんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「頑張ればなんとかなります!」
(#^.^#)「…(^^;なんともならんのや。そこで考え出されたのがパイプラインを使って塩を運ぶという方法だったんや。400年前のことやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「採掘した岩塩をそのまま運ぶのではなく水に溶かして運ぶ…ということですね!これは画期的ですね!!」

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(#^.^#)「ここは塩水のプールやで。ここがパイプラインのスタート地点や♬」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「この木製のパイプに流し込むんですか?」

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(#^.^#)「せやで。昔は木製のパイプを使っといたんや…今は鉄製やけどな。坑道を出たパイプはまず崖を下り湖に沿って伸びていくんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「なんだかワクワクしますね!」

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(#^.^#)「道中で深い谷にさしかかるんやが…ここにパイプラインを通すために作られたのがこの橋や♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「塩水が流れやすいように左から右へ僅かに傾斜をつけてありますね!」
(#^.^#)「かつては橋の床上を木製のパイプが通っていたんや。今は床板の裏側に鉄製のパイプを通しとるでな。もちろん塩水は今もこのパイプの中を流れているんやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「岩塩を溶かして運ぶという発想がすごいですね!」
(#^.^#)「この塩の道は川に沿って下り下流にある製塩所まで続いとるんや。塩水は遥か40km先までパイプの中を流れていくんやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「塩のパイプラインなんて初めて見ましたっ!」
(#^.^#)「三千年の歴史を持つ塩の町としてハルシュタット世界遺産になったんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「この美しい町は塩によって生まれたんですね!」

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ハルシュタット(Hallstatt)のHallはケルト語で塩、stattはドイツ語で場所を意味しています。
まさに塩の町ですね(*゚∀゚)
ハルシュタット湖の湖畔に家々が並び立つ美しい景観はオーストリアの代表的な風景として観光ガイドにも用いられているんですよ♪
最近では観光地として脚光を浴びているようです(^○^)
ハルシュタットのお土産としてはやっぱり岩塩でしょう!
料理に使う岩塩だけで見てもハーブやガーリック、スパイスが入っているものなど種類はとっても豊富です(^^♪
好みに合わせて使い分けれますヨ(#^^#)

www.hallstatt.net

ja.wikipedia.org

whc.unesco.org

ja.wikipedia.org

スマホ版ではサイドバーのリンクが表示されないので各記事へのリンクページ(五十音順)を作りました(#^^#)

takanasuougi.hatenablog.jp

フレーザー島 3色の湖!世界最大の砂の島

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「さあ!今日も世界遺産の時間がやってきましたよ!!」
(#^.^#)「今日はオーストラリアのフレーザー島や♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「フレーザー島…カッコいい名前ですね!どこにあるんですか?」
(#^.^#)「オーストラリアの東海岸やな。南北123km、幅は25kmの細長い島や。本土からはフェリーで島へ渡れるで。海峡は狭い所でたったの3kmしかないから、あっという間に到着や。このフレーザー島はな、世界最大の砂の島なんやで!」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「すごいですね!」
(#^.^#)「砂浜を車で走ることだってできるで♪内陸にはこんな感じで砂丘が広がっとる所もあるんや。何と言ってもこの島はほとんど砂で出来とるからな…この砂は地下100mにまで達しとるで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「でも、砂の島とは思えないほどに瑞々しいですね!緑がいっぱいです!!」
(#^.^#)「せやな。しかも森ばっかりが広がっとるわけでもないからの…ここには水と緑が織りなす不思議なモザイク模様があるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「とっても不思議な風景ですね!」

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(#^.^#)「これは砂地の上にできたフェンと呼ばれる地下水の豊富な湿地帯や。こんなモザイク状のフェンが見られるのは亜熱帯地域ではここだけなんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「緑におおわれた砂地と小さな池が描く模様はまさにヒョウ柄ですね!カッコいいです!!」
(#^.^#)「それだけじゃあないで。この島には緑豊かな森や40以上もの美しい湖があるんや♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「砂の島とは思えませんね!」
(#^.^#)「なかにはビックリするような色合いの湖もあるで。例えばこれや」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「これは…赤いですね!紅茶みたいで美味しそうです!!」
(#^.^#)「…(^^;周囲の森から湖へと血のような赤い水が流れ込んでいく様は不気味やないか?」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「それは(#^.^#)さんがマイナス思考だからですよ!」
(#^.^#)「そ、そうなんかな…。まあ、それは置いといてやな…この赤い水の正体は枯れ葉などに含まれるタンニンや。それが雨水を赤く染めてこんな赤い湖を生んだんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「湖底の白い砂が赤い水の色をより鮮やかに際立たせてますね!」

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(#^.^#)「赤い湖だけじゃあないで。こっちの湖は深い緑色や♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「緑茶みたいで美味しそうですね!私、緑茶が一番好きな食べ物なんですよ!!」
(#^.^#)「緑茶は食べ物やなくて飲み物やぞ?」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「カレーは食べ物だけど飲み物ですよね!つまり緑茶は飲み物だけど食べ物なんですよ!!」
(#^.^#)「せ、せやな…(^^;まあ、それは置いといてだな…ここは元々川やったんやが、風に運ばれた砂が川をせき止め湖になったんや。その後に藻が大発生して緑の湖になったんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「キレイで美味しそうだなんて、サイコーですね!」
(#^.^#)「赤や緑の湖もええけど一番綺麗な湖はこれやで!」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「すごく綺麗ですね!こんなに澄みきった青い湖は初めてです!!」
(#^.^#)「フレーザー島で最大の湖、マッケンジー湖やで。ここの砂は島で最も白いんや。透明度は世界有数やで♪湖底の白い砂が太陽の光を反射することで美しい青色を生み出しているんや」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「赤や緑、そして青…フレーザー島の自然が創った3色の湖は本当に綺麗ですね!でも、なんでこの島にはこんなに水と緑が溢れているんですか?」
(#^.^#)「ええところに気づいたな!流石やで♪確かにフレーザー島はほとんど砂で出来とる…普通に考えたらいくら雨が降っても地面に染み込んでしまうはずやでな」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「にもかからず、島には森が広がり40を越す湖が点在していますね…さあ!それは何故ですか!!」

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(#^.^#)「それはな、このコーヒーロックのお陰なんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「紅茶、緑茶ときて今度はコーヒーですか…今日はよりどりみどりですね!」
(#^.^#)「…(^^;黒い岩のように見えるコーヒーロックやが…これは岩ではないんやで。色がコーヒーに似とるからそう呼ばれとるだけや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「なるほど…でも、美味しそうな色をしてますね!」

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(#^.^#)「ちょっと削るとな…ほれ、すぐ砕けるやろ?コーヒーロックも本を正せばただの砂なんや。枯れた植物が砂とともに固まったものでな、岩のような層を創っとるんやで。この層には隙間がないから水を通さんのや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「つまり水捌けの悪いコーヒーロックの層がフレーザー島の地下にあり、そのお陰で水が溜まり湖や沼ができるんですね!」

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(#^.^#)「せやせや♪島に降った雨は地表の砂に染み込んで地下へ流れ、それをコーヒーロックの層が皿のように受け止め溜め込んでいるんや。海岸に見えていたのはその地層の端が波に洗われ露出した部分なんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「すごいですね!どれくらいの水を溜め込んでいるのですか?」

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(#^.^#)「推定で200億リットルといわれとるで…この島は巨大な水瓶なんや。その証拠に内陸の地面を掘るとな、どんどん水が脇出してくるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「だから砂の島に色々な湖や豊かな森が生まれたんですね!」

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(#^.^#)「それだけじゃあないで。砂にはもう一つ大事な役割があるんや。それがこれや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「森が砂に埋もれていますね!今にも呑み込まれてしまいそうですが…これが大事な役割なんですか?」
(#^.^#)「砂に埋もれた森はやがて枯れ、砂と混ざり腐葉土を作るんや。茶色く見える所があるやろ?あれは腐葉土やで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「栄養たっぷりですね!」
(#^.^#)「せやな。再びそこに木が芽吹き森が育ち始めるんや。なかにはこんな巨木もあるで。直径は5m、高さは70mにも達しとる」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「すごく高いですね!先端が見えませんよ!!」
(#^.^#)「フレーザー島ではな、こうした砂と森の営みが50万年以上も続いとるんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「砂に埋もれた森は死に長い歳月をかけて土に還り再び森になる…感動しました!」

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(#^.^#)「他にもこんな色鮮やかな崖があるで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「これも岩ではなく砂なんですね?」
(#^.^#)「せや。堆積した砂の層を雨や風が浸食し、砂に含まれる鉄分が酸化して赤やオレンジに変色したんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ところで…どうしてフレーザー島はこんなに砂だらけなんですか?」

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(#^.^#)「海流や…フレーザー島を産んだのは海流なんやで♪潜ってみると分かるが…この近辺の潮の流れはかなり速いんや。石を掴んでないと流されるで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「そんなにですか!」

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(#^.^#)「10kgの重りも海流でグイグイ引っ張られるで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「泳ぐのがダメなら走りましょう!」
(#^.^#)「(なんでそうなるんや…(^^;)この強い海流に流されて打ち上げられたのがこれや…沖を航行中にサイクロンの直撃を受け難破し、ここに漂着したんやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「ボロボロですね…」
(#^.^#)「でも、海流はあくまでも砂を運んでくるだけ…それだけじゃあダメなんや。この島はほとんど砂で出来とるが、そうじゃない場所が四ヶ所あるで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「それがこの島の秘密なんですね!」

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(#^.^#)「せやせや。これはその内の一つ、インディアン・ヘッドや。太古の火山活動で生まれた火山岩やで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「まわりと比べると高いですね!」
(#^.^#)「高さは60mほどやな。海底をすごい勢いで流された砂はこの岩にぶつかり溜まっていったんや。つまり元々ここに島なんてなかったんやで。ポツンとあった岩に海流で運ばれてきた砂が偶然せき止められ、出来たのがフレーザー島なんや」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「この岩だけでこんなに砂を溜められるんですか?」
(#^.^#)「うんにゃ、これ以外にもそっちのワディ・ポイントでも同じことが起きとるで。空から見ると波が岩にぶつかる様子がよく分かるでな」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「この波に砂が大量に混ざっているのですね!」
(#^.^#)「せや。運ばれた砂は岩の裏側に回り込んで積もり、今も新たな砂地を形作っていっとるんや。砂が溜まり島が今の大きさになるまで約200万年かかったと言われとるで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「でも最大の謎が解けてませんよ!この大量の砂はどこから流れてきたんですか?」
(#^.^#)「ええ質問や。流石やで♪この砂の出所はここ、グレーター・ブルー・マウンテンズや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「すごい断崖絶壁ですね!」

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(#^.^#)「このグレーター・ブルー・マウンテンズも世界遺産なんやが、今回の主役はフレーザー島やから割愛するで。それでな、この断崖は砂岩で出来とるんや。砂岩は脆いから雨が降ると亀裂が入り、やがて崩れて砂になるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「その砂が川から海へ運ばれたんですね!」

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(#^.^#)「せやせや♪そっから海流にのってフレーザー島まで流れ着いたんや。砂は島の北の端にたまり続け、フレーザー島は今この瞬間も大きくなっとるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「内陸にある砂岩の山と南からの強い海流…そんな偶然が重なってフレーザー島は生まれたんですね!」
(#^.^#)「世界のどこを探してもほとんど砂だけで出来たこんなに大きな島はないで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「すごいですね!」

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(#^.^#)「ちなみにこのフレーザー島は生き物の楽園でもあるんやで。7月になると海流にのって南極海からザトウクジラがやって来るんや。運が良ければジャンプやブリーチなどのアクションを見れるかもしれんで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「迫力満点ですね!」
(#^.^#)「クジラのアクションパターンは歳によって違ってくるんや。こういったアクションは主に若いクジラに多く見られるんやで」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「元気なんですね!なんだか走りたくなってきました!!」
(#^.^#)「…(^^;大人のクジラの場合は好奇心が強いからクジラの方からボートの近くに寄ってきてくれるで。体長はだいたい11~16mくらいやが、大きなものは20mにもなるんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「でっかいですね!長くて大きな胸ビレがカッコいいです!!」

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(#^.^#)「海だけじゃないで。ここは島の西海岸や」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「湿地を縫うように川が流れてますね!」
(#^.^#)「河口には干潟があるで。満ち潮になると海水が入り込みちょっとした湖のようになるんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「淡水と海水が入り交じる汽水域ですね!」

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(#^.^#)「せや。生い茂るマングローブが多くの生き物を養っとるんや。そのすぐそばに…ほれ、潮が引いた砂浜におるで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「何か小さな生き物がうごめいてますね…か、痒いです!」

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(#^.^#)「コメツキガニや。(⁎˃ᴗ˂⁎)と一緒で元気やな♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ち・が・い・ま・す!」
(#^.^#)「…(^^;このコメツキガニはハサミで砂をつまんで食べ、プランクトンなどの栄養分だけを取り込んどるんや。もちろんいらない砂は吐き出すで。足元の丸い塊が吐き出した砂や」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「丸っこくて可愛いですね!」

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(#^.^#)「ハサミは砂をすくうのに適した構造になっとるから、はさまれてもあまり痛くはないで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ホントですか!じゃあ一緒に遊んでも大丈夫ですね!!」
(#^.^#)「せ、せやな(カニから見たら(⁎˃ᴗ˂⁎)は巨人やぞ…(^^;)体表の模様は砂浜に紛れる保護色になっとるから、遠目には砂の塊が動いとるように見えるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ちょ…逃げられるんですけど!でも、走力なら負けませんよ!!」
(#^.^#)「甲羅の長さは1㎝ほどや。ここではこんな小さな命も砂とともに生きとるんやで…って全然、聞いてねーな(-""-;)」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「もちろん、ちゃんと聞いてますよ!」
(#^.^#)「うぉっ!そ、そうか…。ならええわ…砂が生んだ類い稀な景観によりフレーザー島は世界遺産になったんやで。小さな砂粒が創りあげた壮大な世界には驚かされるでな」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ですね!!」

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上ではサラッとしか触れてませんが、4WDで駆け抜けているビーチは75マイルビーチ!
ホワイトサンドのロングビーチが100km以上も続いています(^^♪
どこまでも続く砂の上を走る抜ける感覚は開放感抜群ですヨ(^○^)
それからボロボロの難破船はマヒノ号です。
まるで映画の世界から飛び出して来たような光景でなんとも言えない雰囲気が漂っています(*゚∀゚)
最後に、この島にはディンゴと呼ばれる野生の犬が生息しています。
このディンゴタイリクオオカミの亜種であり危険な一面も持っている動物です。
大陸の方ではヒツジなどの家畜を襲う被害がたびたび報告されています(。・x・)ゞ
毎年、多くのディンゴが駆除されているという実態もあります(環境保護団体からは非難されている)。
フレーザー島でも2001年に9歳児がディンゴの襲撃を受けて死亡するという痛ましい事件がありました…。

www.australia.com

ja.wikipedia.org

スマホ版ではサイドバーのリンクが表示されないので各記事へのリンクページ(五十音順)を作りました(#^^#)

takanasuougi.hatenablog.jp

全面凍結!世界一透明なバイカル湖の秘密

f:id:takanasuougi:20201025205222j:plain(⁎˃ᴗ˂⁎)「さあ!今日はどこの世界遺産を教えてくれるんですか?わたし、知りたいが止まらなくてうずうずしています!」
(#^.^#)「き、今日の世界遺産はロシアのバイカル湖や…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「バイカル湖ってどこにあるんですか?」
(#^.^#)「シベリアの南の方やな…南北は約640km、東西の幅は約40~50km。下のヤツを見るとそんなに大きそうには見えんが面積は琵琶湖のおよそ47倍もあるんやで♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「そ、そんなに大きいんですか?」
(#^.^#)「それだけじゃあないで。バイカル湖は世界で最も古く最も深く最も透明度の高い湖でもあるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ホントですか!世界一がてんこ盛りな湖なんですね!!でも、湖って最後は湿地になるんじゃないんですか?」

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(#^.^#)「確かに普通の湖は川が運ぶ土砂で埋まりやがて湿地になり数万年もすれば消滅してしまうで…しかもバイカル湖には336本もの川が流れ込んでいるから普通ならあっという間に埋まってしまうでな♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「引き伸ばしますね~、流石です!じゃあ何で埋まらないんですか?」

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(#^.^#)「…(^^;バイカル湖はな、地殻変動で大地が裂けて生まれたんや。その活動は今も続いとる。年に数㎝ずつ広がっとるんや…だから埋まることなく生き長らえてきたんやで♪誕生してからかれこれ3000万年は経っとると言われとるで(*^-^)b」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「なるほど!」
(#^.^#)「今でも大地が裂けていっとるから最も深い湖にもなるんやで。一番深いところで1642mや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「凄いですね!東京スカイツリーが2本も入っちゃいますよ!!」
(#^.^#)「(間違ってはないが分かりやすくもないな…)夏になるとこのエメラルドグリーンやで♪限りなく透きとおった水や!さすが世界一の透明度を誇るバイカル湖やな」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「すっごく綺麗ですね!でも、なんでこんなに綺麗なんですか?」
(#^.^#)「それはな、カイメンのお陰なんや♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「海面?なに言ってるんですか!ここは湖だから湖面ですよ!!」
(#^.^#)「カ・イ・メ・ン!これや!!」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「こ、これは…植物ですか?」
(#^.^#)「うんにゃ、海藻のような見てくれやけど植物ではないんや…原始的な動物やで。岩場に張り付いて群生しとる。淡水で生息するカイメンは珍しいんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「なるほど!で、カイメンさんは何をしてくれるんですか?」
(#^.^#)「(カイメンさんって…)カイメンはな…濾過摂食者なんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「ロ、ロ…ロッカー?」
(#^.^#)「ろ・か・せっ・しょ・く・しゃ!」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「血圧、上がってますね!少し落ち着きましょう!!」
(#^.^#)「だ、誰のせいやと…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「で、そのロッカーさんは何をしてくれるんですか?」

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(#^.^#)「カイメンはな…汚れた水を体内に取り込み綺麗にしてくれるんや…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「つまり体内を通り抜ける水の中から有機物微粒子や微生物を捕らえて栄養としているんですね!」
(#^.^#)「そ、その通りや…表面に空いた穴から水を取り込みバクテリアなどを濾しとって排出しとるで。スポンジのように見える密集した管はな、骨格なんや。細かい網目状になっとるからスポンジとして化粧用や沐浴用として利用されとるで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「そのまんまですね!」
(#^.^#)「…(^^;カイメンはわずか2㎠の大きさで1日に20㍑もの湖水を浄化することができるんや。世界一の透明度はカイメンという原始的な生物に支えられとるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「凄い浄化力ですね!」

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(#^.^#)「夏にはシベリアの青い真珠と謳われるバイカル湖やが…冬になると一変するで。総面積、31,494㎢におよぶ巨大な湖が全面凍結するんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「こ、これは…ものすごく寒そうですね!走りましょう!!」
(#^.^#)「(なんでそうなるんや…)氷の厚さはおよそ1mや。吹きすさぶ風が雪を飛ばすと…こんな風に凍り付いた湖面がむき出しになるんやで。こんだけ分厚いと凍った湖の上を車やホバークラフトで巡ることができるで♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「冬のバイカル湖は幻想的ですね!」
(#^.^#)「湖が全面凍結するのは2月から4月までの間のおよそ3ヶ月間や。もちろん雪が積もることもあるで…白く積もった雪の下はすべて凍り付いた湖面やけどな」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「氷の大平原がはてしなく続いてますね!」
(#^.^#)「真冬は氷点下45℃にもなるで。そんな凍てつくような世界ではここだけの不思議な景観と見たこともない氷の造形が創りだされるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「この模様、すごく複雑ですね!」

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(#^.^#)「すべて自然が創った氷の亀裂やで。もちろん凍り付いた湖面は平坦な場所だけではないで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「分かりましたよ!この白い筋のことですね!!」
(#^.^#)「せや。これはな、氷がひび割れてせり上がったものや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「まるで湖面を這い回る巨大な蛇ですね!」

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(#^.^#)「上から見るとそう見えるが、湖面に降りると分厚い氷がせり上がっとるで。立ちふさがるような氷の壁が何キロも続くんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「でもこれ…どこかで見たことありますね!どこでしたっけ?」
(#^.^#)「勘がええな!御神渡りと一緒やで。日本では神様が渡った道といわれとるな♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「バイカル湖にも神様はいるんですね!だからこんな壮大な景観を見せてくれるんですね!!」
(#^.^#)「そ、それは分からんが…氷はな、気温の変化で膨張と収縮を繰り返しとるんや。そして一夜にして無数の御神渡りを創りあげるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「なるほど!さすが神様ですね!!」
(#^.^#)「パリパリ、バリバリ…と分厚い氷がひび割れる音は圧巻やでな(*^-^)b」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「お煎餅、食べたくなりますね!」

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(#^.^#)「せ、せやな。まぁそれは置いといてや…氷の絶景はまだまだあるで♪バイカル湖には大小合わせて22の島があるんやが…島もすべて氷に閉ざされるんや。断崖の波打ち際にも不思議な氷の造形があるで…例えばこれや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「裾の広がったスカートみたいですね!」

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(#^.^#)「氷が解けて隙間ができたと言われとるで…他にはこんなのがあるで。気温が氷点下になると強い風で打ち寄せた波が凍り付いて不思議な形の氷柱になるんや♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「凄いですね!」

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(#^.^#)「こっちは波しぶきがそのまま固まったような奇妙な氷柱や」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「時間が止まってるみたいですね!」

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(#^.^#)「氷はでき始める時期でも違う表情を見せてくれるで。これは冬の初めに凍り始めたばかりの湖面が風や波で砕かれてできた氷の破片や」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「この時期の氷は薄いですね!」
(#^.^#)「せやな。氷の厚さは5㎝ほどや。薄くて軽いから大部分が岸部に打ち寄せられるで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「寒さが厳しくなるほどに湖面の氷も厚さを増していくんですね!」

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(#^.^#)「せやせや。そして2月には湖全体が凍結するんやで♪それにしても何回見てもこの不思議な模様の亀裂には魅入られるでな」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「亀裂が深いですね!氷の分厚さがよく分かります!!」

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(#^.^#)「分厚くなる過程でこんなふうに白い塊が氷に閉じ込められることもあるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「これはUFOですね!間違いないです!!」
(#^.^#)「違う…(^^;白く見える塊は空気やで。湖底から上昇してきた空気が氷に閉じ込められたんや♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「なるほど!つまり自然が創りだしたUFOなんですね!!」

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(#^.^#)「そ、そうやな…他にも渦を巻いたような亀裂とかな」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「不思議なひび割れですね!」

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(#^.^#)「でも、最も幻想的な景観を創りだすのは驚くほど透明な氷なんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「見ていると吸い込まれそうな透明度ですね!」
(#^.^#)「せやから水中撮影を行ったら氷の下のダイバーがはっきり見えるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「すごいですね!分厚い氷の下にいるとは思えません!!」

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(#^.^#)「ちなみにバイカルはタタール語で豊かな湖という意味なんやで。1000種類以上の生き物が生息し、そのうち約7割がここだけの固有種なんや。それによりここは生物進化の博物館とも称されとるで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「どんな生物がいるんですか?」
(#^.^#)「例えばヨコエビやな…横向きになって泳ぐからその名前がついたんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「なるほど!」

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(#^.^#)「バイカル湖には250種類ものヨコエビがおるんや。このアカントガマルスもその仲間や。魚やプランクトンの死骸を食べる湖の掃除屋さんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「スキャベンジャーなんですね!」

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(#^.^#)「せ、せやな…それ以外にも世界でここにしかいない動物がおるで♪淡水で暮らす世界で唯一のアザラシ、バイカルアザラシや!」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「可愛いですね!でも、アザラシって海で暮らす動物じゃあないんですか?なんで内陸の湖で暮らすようになったんですか?」

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(#^.^#)「今から40万年前の北極海はな、今よりも内陸に入り込んでいたんやで。その頃、海におったバイカルアザラシの祖先が河川を辿って湖にやって来たんや。その後、海が遠ざかり湖に閉じ込められ独自の進化を遂げたんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「見ようによっては間抜けですね!」

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(#^.^#)「そ、そうかもしれんな…せやけどバイカル湖の生態系の頂点におるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「間抜けなのがかえって良かったんですね!」
(#^.^#)「もちろんバイカル湖に適応するための進化をしとるで。潜水が得意で数十分もの間、潜水することができるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「数十分も!すごいですね!!」
(#^.^#)「それ以外にも透明度の高い水中で獲物を探すため目が非常に大きくなっとるんや♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「これ…可愛いですね!」

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(#^.^#)「バイカルアザラシはとても警戒心の強い動物でな…小さな水音にも敏感に反応し水中に姿を隠してしまうんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「それじゃあ一緒に遊ぶのは無理そうですね!残念です…」
(#^.^#)「…(^^;現在の生息数は10万頭ほどやで。夏は湖全体に生息しとるが、冬には北部へ集まりそこで越冬するんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「なんで集まるんですか?」
(#^.^#)「かつて北極海で暮らしていたバイカルアザラシは湖が氷で閉ざされる2月から4月に出産時期を迎えるからや。ちなみにこれがバイカルアザラシの赤ちゃんやで♪」

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(⁎˃ᴗ˂⁎)「かわいい~♪氷の上にいて大丈夫なんですか?」
(#^.^#)「普段はひび割れて積み重なった氷の下の巣穴におるで。母親が食べ物を探しに出たすきに迷い出たようやな…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「だ、大丈夫なんですかね?」
(#^.^#)「おっ、また氷の下に隠れたで…もう、大丈夫や♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「これで一安心ですね!」
(#^.^#)「バイカル湖は世界で最も古く多様な淡水生物が棲む湖として世界遺産になったんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「不思議な魅力がいっぱいでしたね!」

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上では紹介できませんでしたが、バイカル湖にはオームリというサケ科の白身魚も生息しています。
燻製や塩漬けが美味として珍重されてます(^^♪
標準的なオームリは大きさが36cm~38cm、重さは600g~800g(^0^ゞ
そんなに大きな魚ではありませんね♬
比較的、長生きの魚で成熟するまでに5年~15年ほどかかると考えられています。
10月の中ごろ、オームリは産卵のためにバイカル湖に流れ込む川を遡上します(^○^)
それらの河の上流で8000個から3万個の卵を生み、再びバイカル湖に戻ってきます。
比較的たくさん生息していましたが、乱獲による減少のため1969年には漁獲停止になりました…(*゚∀゚)
その後、1974年に厳しい漁獲制限をともない再開された後は幾分生息数が戻りました。
が、環境汚染と乱獲による減少のために2017年末に再び漁獲停止に…(。・x・)ゞ
ちなみに長野県ではペレッドやマレーナという種にシナノユキマスという流通名をつけ、特産としているそうですヨ(#^^#)

コースとセヴェンヌ地方の牧畜が生んだ景観、その2

f:id:takanasuougi:20201020083610j:plain(#^.^#)「続いてセヴェンヌ地方やで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「待ってました!」
(#^.^#)「セヴェンヌ地方は石灰岩の高原が広がるコース地方とは全く違うで。ここはマグマが生んだ山なんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「大昔に火山の噴火があったんですか?胸熱ですねっ!」
(#^.^#)「残念ながら噴火はしとらんで…地下でマグマが固まって花崗岩になってな、それが隆起してできたのがセヴェンヌ地方や」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「そうですか…」

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f:id:takanasuougi:20201020092332j:plain(#^.^#)「北のユーラシアプレート、そして南のアドリアプレート。あのアルプス山脈を誕生させた南北からぶつかるプレートの力はフランスの中央山地も隆起させたんや。その南の外れにコースの高原とセヴェンヌの山地が隣り合って連なる独特な地形が生まれたんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「太古の地殻変動がこの景観を生んだんですね!それはそれで胸熱ですね!!」
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(#^.^#)「(胸熱、言いたいだけやろ…)コースほどじゃあないがセヴェンヌにも自然が造った芸術があるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「こ、この岩、危ないですよ!今にも転げ落ちそうです…すごいバランスですね!!」

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(#^.^#)「このセヴェンヌ地方で最も高い山がロゼール山や」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「あまり木が生えてないですね…高い山なんですか?」
(#^.^#)「うんにゃ、1400m位やで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「分かりました!岩がゴロゴロしてるからですね!!」
(#^.^#)「そういうわけでもない。ここはな、山の木々を切って作った羊の放牧地なんや。山肌がむき出しになっとるのはそのせいやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「だからこんなに走りやすいんですね!」

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(#^.^#)「…(^^;森の伐採が始まったのは12世紀頃からと言われとるで。それ以来、コツコツと草原を広げてきたんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「先人達の努力の賜物なんですね!」
(#^.^#)「森を切り開いて造った放牧地は山のあちこちにあるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「すごいですね!」

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(#^.^#)「セヴェンヌ地方ではな、古くから移牧と呼ばれる羊の大移動を行ってきたんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「移牧ってなんですか?」
(#^.^#)「毎年、夏になると麓の村から一週間ほどの道のりを登ってきて羊の放牧をするんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「これはいい運動になりますね!」
(#^.^#)「麓の村から山の放牧地へ…羊の山登りはセヴェンヌ地方の伝統や。かれこれ1000年は続いとるで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「歴史がありますね!」
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(#^.^#)「ちなみにこれは石で作った羊飼いの家やで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「頑丈そうですね!ところで…こっちの羊は少し大きいような気がするんですけど…気のせいですか?」

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(#^.^#)「ええとこに気が付いたな。この地方の羊はタラスコネーズ種や。体が大きいからきつい山登りにも耐えられるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「麓の村だけで羊を飼う!というわけにはいかないんですか?」

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(#^.^#)「夏になるとロゼール山の放牧地には栄養たっぷりの牧草が生えるんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「なるほど!」
(#^.^#)「かつてのヨーロッパではこういった羊の大移動が数多く見られたんやで。でも、今も残るのはほんの僅かやな…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「みんなで協力して残していきたいですね!」

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(#^.^#)「羊たちが越えていく山の峰には移牧のための道があるんや。先人たちが木を切り石をどけ山道を切り開いてきたんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「歴史を感じますね!」
(#^.^#)「それでも各地の村から山の放牧地へ移動してくる羊の総数は二万頭はおるやろうな…夏の6月から9月を山の放牧地で過ごし栄養たっぷりの草を食べるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「美味しそうに食べてますね!」

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(#^.^#)「毎年やってくる羊たちが草や木々の新芽を食べることで放牧地の景色は守られてきんや。この伝統が失われればここら辺はあっという間に雑草が生い茂り荒れ果ててしまうで…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「こんなに走りやすそうな所がなくなるなんて…」
(#^.^#)「…(^^;千年にわたり続く人と羊の営みが認められコースとセヴェンヌ地方の景観は世界遺産になったんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「納得ですね!」

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自然を活かした人と羊の暮らし。
変わることのない牧歌的な風景が南フランスの魅力です。
一方で衰退への懸念もあるそうです…
何とかこの伝統を絶えさせることなく継いでいってほしいですね(#^^#)