岩がゴロゴロの山々で1000年続く伝統の羊の大移動!セヴェンヌ地方

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(#^.^#)「続いてセヴェンヌ地方やで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「待ってました!」
(#^.^#)「セヴェンヌ地方は石灰岩の高原が広がるコース地方とは全く違うで。ここはマグマが生んだ山なんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「大昔に火山の噴火があったんですか?胸熱ですねっ!」
(#^.^#)「残念ながら噴火はしとらんで…地下でマグマが固まって花崗岩になってな、それが隆起してできたのがセヴェンヌ地方や」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「そうですか…」

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(#^.^#)「北のユーラシアプレート、そして南のアドリアプレート。あのアルプス山脈を誕生させた南北からぶつかるプレートの力はフランスの中央山地も隆起させたんや。その南の外れにコースの高原とセヴェンヌの山地が隣り合って連なる独特な地形が生まれたんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「太古の地殻変動がこの景観を生んだんですね!それはそれで胸熱ですねっ!!」

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(#^.^#)「(胸熱、言いたいだけやろ…)コースほどじゃあないがセヴェンヌにも自然が造った芸術があるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「こ、この岩、危ないですよ!今にも転げ落ちそうです…すごいバランスですね!!」

f:id:takanasuougi:20201020092503j:plain(#^.^#)「このセヴェンヌ地方で最も高い山がロゼール山や♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「あまり木が生えてないですね…高い山なんですか?」
(#^.^#)「うんにゃ、1400m位やで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「分かりました!岩がゴロゴロしてるからですね!!」
(#^.^#)「そういうわけでもない。ここはな、山の木々を切って作った羊の放牧地なんや。山肌がむき出しになっとるのはそのせいやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「だからこんなに走りやすいんですね!」

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(#^.^#)「…(^^;森の伐採が始まったのは12世紀頃からと言われとるで。それ以来、コツコツと草原を広げてきたんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「先人達の努力の賜物なんですね!」
(#^.^#)「森を切り開いて造った放牧地は山のあちこちにあるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「すごいですね!」f:id:takanasuougi:20201020092645j:plain

f:id:takanasuougi:20201020092700j:plain(#^.^#)「セヴェンヌ地方ではな、古くから移牧と呼ばれる羊の大移動を行ってきたんや♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「移牧ってなんですか?」
(#^.^#)「毎年、夏になると麓の村から一週間ほどの道のりを登ってきて羊の放牧をするんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「これはいい運動になりますね!」
(#^.^#)「麓の村から山の放牧地へ…羊の山登りはセヴェンヌ地方の伝統や。かれこれ1000年は続いとるで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「歴史がありますね!」

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(#^.^#)「ちなみにこれは石で作った羊飼いの家やで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「頑丈そうですね!ところで…こっちの羊は少し大きいような気がするんですけど…気のせいですか?」

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(#^.^#)「ええとこに気が付いたな。この地方の羊はタラスコネーズ種や。体が大きいからきつい山登りにも耐えられるんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「麓の村だけで羊を飼う!というわけにはいかないんですか?」

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(#^.^#)「夏になるとロゼール山の放牧地には栄養たっぷりの牧草が生えるんや」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「なるほど!」
(#^.^#)「かつてのヨーロッパではこういった羊の大移動が数多く見られたんやで。でも、今残るのはほんの僅かやな…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「みんなで協力して残していきたいですね!」

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(#^.^#)「羊たちが越えていく山の峰には移牧のための道があるんや。先人たちが木を切り石をどけ山道を切り開いてきたんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「歴史を感じますね!」
(#^.^#)「それでも各地の村から山の放牧地へ移動してくる羊の総数は二万頭はおるやろうな…夏の6月から9月を山の放牧地で過ごし栄養たっぷりの草を食べるんやで」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「美味しそうに食べてますね!」

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(#^.^#)「毎年やってくる羊たちが草や木々の新芽を食べることで放牧地の景色は守られてきたんや。この伝統が失われればここら辺はあっという間に雑草が生い茂り荒れ果ててしまうんやで…」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「こんなに走りやすそうな所がなくなるなんて…」
(#^.^#)「…(^^;千年にわたり続く人と羊の営みが認められコースとセヴェンヌ地方の景観は世界遺産になったんやで♪」
(⁎˃ᴗ˂⁎)「納得ですね!」

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